川崎 | 日常蹴辺

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明大生田キャンパスの図書館内にあるGallery ZEROで開催中の王子直紀写真展「川崎」へ。

準・地元な場所である川崎がどのように撮られているのか、とても期待して見に行った。写真そのものは非常におもしろかった。ありふれた被写体が奇妙な構図で収められている上に、全体に黒っぽくて一見何が写っているのかわからなかったりする。見る者に考えることを促す作品だ。これらの写真が川崎っぽいかというと難しい。わかりやすい川崎らしさはないと言える。最初はそれを少し不満に思ったが、見ているうちにステレオタイプな川崎ではないことを肯定的に感じられるようになった。

わかりやすい川崎というと、例えばSCARS「COME BACK」のPV。



後ろに南武線が見えるシーンは、川崎駅西口、ホテルメッツの辺りで撮っているのだろう。一見、薄汚れた川崎、のようでいてカメラの位置が反対だったら、バックは華やかな大規模SCのラゾーナである。でも私にはそれは欺瞞とは思えない。ラゾーナを見る度に、そこに集う買い物客を見る度に、違和感を覚える。既に出て行った人間が街の発展を非難するのが間違っているんだけど、これは川崎じゃないだろう、と思わずにはいられない。SCARSがレペゼン川崎で正しいと思う。

折角生田で途中下車したので、噂に聞くパン屋、ラ・マン・キ・パンスへ初めて行ってみる。閉店時間ギリギリで、ほとんど商品は残っていないが、それでも小振りなのを3個ばかり買うことができた。

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そば粉が入っているというバゲットは、しっかりとした麦と蕎麦の味がする。トルネード・フィグはざっくりした食感で、バターが入っている。あまりにうまくて、家族で奪い合いになった。しかも価格も安め。こんなパン屋が近所にあったらどれだけ幸せだろう。