COMA-CHI@日体大など | 日常蹴辺

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身辺雑記

昼飯に神田小川町のXI'ANで麻辣刀削麺を啜りながら考えた。シャツにこの赤いスープのハネを作らないように食べるのは至難の業だな。いやそうじゃなくて、厨娃麺点が閉店してしまったのは本当に残念だな、と。町田駅からすぐのキャバクラ街にあった厨娃麺点は、「ファストフード型中華」というよくわからない画期的な店としてオープンした。なにせファストなので食券制・カウンターのみで、それじゃロクなものが食べられなさそうだが、麺は刀削麺はもちろんのこと普通の中華麺も餃子の皮もすべて手打ち。味は高級ではないけれど十分及第点だし、でもお値段はリーズナブルで量もバッチリ、というすばらしい店だったのだ。客は中国人らしき人が多くて、ずーっと携帯でしゃべりながら食べているお姉さんなんかいて面白かった。営業していたのは1年くらいだっただろうか。最後は「食べ放題」とかよくわからないシステムも始めていたが、短期間で力尽きた。

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例えばあそこといい、あるいは昨年閉店してしまった仲見世通りの佐乃藤(製麺店)といい、なくなってしまうのが惜しすぎる店が、惜しむ間さえなく呆気なくなくなってしまう。XI'AN向かいのキッチン南海小川町店だってそうだ。どんなによい仕事をしていたとしても、数年後には忘れ去られる。そういう意味では、食べ物関係じゃなくて後々まで形が残るような職業の方がしあわせなのだろうか。どのみち後から惜しまれたって意味ないのだろうか。誰かがネットのかたすみでブツブツと報告する。それもよいのかなと思う。

日曜日、家から車で10分強のところにある日体大の学園祭へ行った。目当てはCOMA-CHIのライブだ。こんな山奥で、こんな昼間で、きっとCOMA-CHIを知らない客ばっかで、どうなることだろう。直前の学生サークルによるダンスやダブルダッチまでは大勢の人がいたのに、いつの間にかステージ前はがらんとしていて、強風に煽られた空き缶が転がっていく。めっちゃアウェイ感が漂っている。
しかし始まってみれば全くの杞憂だった。考えてみるともう何回目だかわからないくらい生で見ているが、COMA- CHIのライブがよくなかったことなんて一度もなかった。この日もすばらしいパフォーマンス、有り体に言うと、ポジティブなバイブスがガンガン伝わってくる、というやつで、観客をがっちりロックしていた。ライフセービング部の子たちがガンガン盛り上がっていのもよかった。さらには夕暮れ時に「つつみ込むように...」DJWATARAIミックスなんかやられてしまうと、涙のひとつもこぼれそうになる。あの場にいられたそれほど多くない数のみなさんは幸運だ。今月の幸運を使い果たしているかもしれないから注意した方がよい。DJ 49がバックをやるのがここで最後でよいのだろうか?という気もしたが……一方で代田橋のカレー屋がどんなものになるのかたのしみである。

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オッサンをこんなしあわせな気持ちにさせてくれて、COMA-CHIありがとう! なんとか12月の「THE SHOW」くらいは行きたいものだが、仕事とかち合っているため、誰か親族に死んでもらう必要があるので悩んでいる。