しかし、さすがは我らがヴェルディ、ここで歩を休めるようなことはしない。10月8日、南米の強豪コロンビア代表を招いての親善試合を開催するとは、すばらしいフロントの力量に頭が下がる。
当日はコロンビア本国からも多くのサポーターが来場。国旗をうち振って応援する姿が見られた。
強豪を迎え撃つヴェルディは、リーグ戦途中とはいえ、ベストに近い布陣。南米出身である監督の意気込みが感じられる。
しかし、一流のフットボールネイションを相手に、選手は過度な緊張に陥ったまま。普段ならば阿吽の呼吸のパスワーク、果敢な一対一のチャレンジ、惜しみないオフ・ザ・ボールの運動量、前線からの組織的なプレッシング、そしてゴール前での圧倒的な決定力でファンを魅了するサッカーを繰り広げるヴェルディなのに、その実力の3%も発揮することができない。
結局、コロンビアの日系3世選手Kentaro Carlos Yoshidaに決勝ゴールを奪われた。残念ながら、レアルマドリー、フィオレンティーナを連破した昨年の親善試合のようにはいかなかったが、強豪相手に0-1の善戦、残りのリーグ戦に弾みをつけてくれることだろう。
ブラジル出身のヴェルディ監督は、同じ南アメリカ大陸の格下チーム(ブラジルに比べれば世界のほとんどは格下であろう)に敗れたことで、いつも以上に負けず嫌いの虫が癇癪をおこしたとの報道 もあった。しかし、監督が自分のことを棚に上げて、選手のみに責任を押しつけるようなコメントをするとは考えがたく、センセーショナリズムに走りがちなマスメディアの先走りと推測される。
残り9試合を全勝すれば昇格の可能性ももしかしたらある、というところまで導いた監督の手腕は疑いようもなく、我々サポーターは、ただ、ついて行くのみである。