昨今、何でもかんでもブラックにしてしまう風潮は好きではない。が、
かくいう私もかつては傍から見ればそういう環境にあったのか?という点から過去辞めていった小売業の記憶を辿ってみる。
※当ブログ過去記事と重なる内容が多々ありますがご容赦下さい。
①1つ前の会社
②2つ前の会社
③3つ前の会社
①まず直近の業務用スーパー。
3年弱勤めた、いわゆる「業務スーパー」と同業態。
何しろ社員が少ない。
ワンオペ上等。
スーパーにおけるワンオペは要は社員が終日独りきりで他はバイトパートのみという状況。
普通に考えれば分かるが、作業キャパは当然オーバー、不慮のトラブルへの対応が困難。
店内トラブルが2件同時に発生したりするともうどうにもならない。
パートさんが機転を利かせてくれることに期待をするしかない。
開店から閉店まで一人というのは本当に精神的にきつく、これまでの職場では絶対にそういう状況にならないシフトを作っていたのが、ここでは「まぁそういう日もたまにはあるよ」くらいの感覚。
その分色々と諦めながら働いているような感があり、まぁ仕事が雑。
これを当たり前と思っているところは正直面食らった。
最終勤務地は始業7:30終業22:00の都心店舗。
ここは社員以外の従業員が9割派遣の外国人。
コミュニケーションが困難なので最低限の仕事しか振れない。やらせたところで意図が伝わらず結局やり直す羽目になる。
店内トラブル回避のため、クレームははねつけるし対応しない。さらにトラブルが悪化するケースがあるが本部にクレームをつけるよう誘導。そうすれば本部の担当者を駆り出せるから。
最早「サービス業」とはいえなかった。
休みは週休2日完全固定なので、どんなに欠員が出ても頑なに社員シフトが調整されない。
消費税増税前の土日に、平気で旅行へ行くと連休取得する店長。バイトは厚めにいれたというが、バイトもその日がきついことを察しているので当日急病(笑)の為欠勤が相次ぐ。
当日どうなったかは言わずもがな。
私以外レジしかおらず、店内業務は全く追いつかず、怒号や罵詈雑言が飛び交う店内。もちろん本社にクレーム数件。
どこの店舗もそんな環境なので、私もだが定着率は低い。気づいたらいなくなっている社員は多く離職率は相当なものだと思う。
結果、洗脳教育を施されたベテラン社員の比重が大きくなり、社歴の浅い若手はただの労働力として計算され、また、ベテラン社員勢が脳筋なので若手に仕事を教えられない。若手はある意味自由に働くので責任感は無く、業務遂行レベルも低い。
時代の流れか新卒採用で女性ばかりを採用したが、現場はどう扱ってよいか分からず「何をやらせればいい??」で何も教えない。
採用担当のレベルも低いようで、新卒の子たちは何がしたくてこの会社を選んだのだろう?という子だらけ。
エキナカのお洒落な輸入食品のお店辺りと間違えて入社したのか?ってくらい意識の乖離があった。
第1回緊急事態宣言のとんでもない喧騒に巻き込まれたことも重なり、小売業が心底嫌になった、そんな会社。
②2つ前の会社だが、③とは姉妹関係というか②が親会社で③は元々別の会社だったけど②に買収されたという流れ。
ここも社員が非常に少なくワンオペ上等(笑)だけど業態がスーパーというより飲食店や業者向けの食材を扱うある意味本来の業務用スーパー。コストコとかを物凄く小規模にしたようなイメージ。
客数はとても少なく、1客辺りの購入量が膨大。飲食店の買い出しがメイン。
店舗での仕事というより、客の店にこちらから足を運んで商談するという営業的側面がかなり強く、小売一筋だった私にはとてもハードルが高く価値観も合わなかった。
人数的な負担は実はそんなでも無かったけど、M&Aされた側からの転籍だからか私に対する扱いがとても酷く、仕事を何も教えてくれない。
「自分から進んで~」「見て盗め」的な考え方もあったんだろうけど、もう一人の社員である店長がまあ事務所から出てこない(笑)
盗みようにも仕事ぶりを見てないので盗みようがない(笑)
自分で考えて動いても、それが合っているのかの是非も無く、何が何だか状態で日々を過ごす。
おそらく働き方はズレていたのだろう、従業員には舐められ孤立無援。
精神的に参ってしまい偉い人に相談。
その店舗が閉店するタイミングで②③合併店舗へ異動。
まず店長がLINE魔。朝から夜遅くまで仕事のLINE。休みの日でも既読返信の強要。
今日どの客とどういう商談をしたか逐一報告。何もない日なんて有り得ない、と。心休まる日も無くもちろん薄給。
店長の人となりもかなり圧が強くプレッシャーを感じながら働く日々。「お前には期待してるから」といえば何でも許されると思っている節があり、無頓着な私でも流石にパワハラの匂いを感じた。
本社の偉い人が店舗視察。その報告と指摘事項を休みの店長に伝えると、
指摘事項が多かったからか
「仕事サボるな(指摘されないよう事前準備が出来てなかった?)
」
と言われた瞬間、完全に気持ちが切れて退社へ。
M&Aというのは現場にとっては難しく(特に買われた側)、業務内容、価値観・社風の相違のギャップはなかなか埋められず、順応できる人もいる一方で適応できない人はただ弾かれていくだけ。
新卒でハナから洗脳教育を受けていればまだしも、中途で本意ではない会社の転籍はモチベーションも上がらなかった。不可抗力とはいえ人生を変えられてしまった会社。
そして③
地域の酒類ディスカウントなんだけど食料品や生鮮食品も数多く扱う、所謂地元のスーパー。
今思えば①並みにブラックだったかも?と感じるが、仲間や上司に恵まれそういう不満を感じなかった不思議な会社。
新卒ですぐ辞めニート同然からアルバイトからのスタート。
社会で働くことの恐怖心はまだ残っていたものの、このままでいけないという気持ちと学生時代にスーパーで働いていた為、仕事への慣れもありモチベーションは高く1年で社員登用。
シフト制だったけど、翌週の休みが確定してないなど休日に関してはかなり不安定。有給は勝手に消化されるなど今だったら絶対にありえない。働いてる上で色々と不満は持っていたと思うけど①②に比べたら薄給であまり文句はなかったかも。
職場環境というのはやっぱり人だなと思う。穏やかな人が多く残業でも休日出勤でもその人達と駄弁りながら働いているだけでも全く気にならなくなる。
今でも働いている時代の夢を見るような職場。
法で照らすとここが一番ブラックだったと思うけど、労務面の不満なんて気にならないくらい楽しい職場だった。
給与面は高い方から①>③≧②
スーパーは田舎の小規模な会社は相当薄給だろうか。激務だし。
正社員数に余裕があれば仕事の負担は少なくなるので、薄給でもバランス次第。
休日の取得は他の人達とのコミュケーションに左右されるかな。人間関係が上手くいっている環境であればフォローしあえるので連休取得も変な罪悪感は薄くなる。
あとこれはどこでもそうなんだろうけど、下の立場だと上司に左右される。私の場合②がそれで今だったらパワハラだと騒ぎ立てていたかもしれない。
自分にとっては②は完全ブラック。
①も怪しいが、小売なんてそんなもんだと思えばそうでもない。我慢が出来るレベルかどうか。
最終勤務地が我慢できなかったので退職に至った。
③は正に傍から見れば、で当時は何も感じなかった。むしろ楽しい。
ブラック云々というのは結局合う合わないによるものが大きいんだと思う。
ブラック企業て言葉の出始めの頃は、サービス残業や法外な時間外労働だとか明確なものが多かったけど、SNSとか見ると最近は感覚的なズレレベルのものも散見。
気に入らない組織はブラック。
気に入らない上司同僚はハラスメント。
働いて収入を得るうえで、嫌なことや障害障壁なんてどこにでもある程度はある。
結局は本人次第なんだと思う。