「人新世の『資本論』」斎藤幸平著 ★★★ | 一兵卒のブログ

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呑んで食って遊んで
呑まれて食われて遊ばれて
日々是好日

21世紀の資本論。

脱成長、資本主義からの脱却。

現在の延長では人の未来は無い。


厳しい現実を突きつける名著。

★★★


響いたのは次の部分

●ポイント・オブ・ノーリターン

(以前の状態に戻れなくなる地点)は

すぐそこに迫っている。

●プラナタリー・バウンダリー

(地球の限界)

自然の回復力が失われ、

不可逆的な破壊的変化の臨界点。

●IEAは電気自動車が2040年までに

280百万台に増えるというが

それで削減されるCO2排出量は

1%でしかない。

バッテリーの大型化、製造により減少しない。

●メソポタミア、エジプト、ギリシャの

古代文明崩壊の原因は

過剰な森林伐採による地域気候の変化、

土着農業の崩壊によるもの。

●エコ近代主義のジオエンジニアリング、

ネガティブ・エミッション技術が

約束するのは

今まで通りの生活。

技術が現在の不合理を隠すイデオロギー。

●世界の最も裕福な資本家26名は

貧困層38億人の資産と同額を独占。

●石炭や石油は輸送可能、

排他的独占が可能なエネルギー源。

●コモンを通じて市場にも国家に依存せず

社会における生産活動の水平的共同管理を

拡大可能。

コモンが目指すのは

人工的希少性の減少、

消費主義、物質主義からの決別した

「ラディカルな潤沢さ」。

ラディカルな潤沢さが回復されるほど

商品化された領域は減少、脱成長。

●化石エネルギーが優れるのは

エネルギー収支比の高さ。

1930年代、原油は一単位で100単位の

エネルギーが得られた。

=99単位を自由に使えた。

その後、原油は採掘が安易な場所を

堀り尽くしてエネルギー収支比を下げ、

現在は10単位程度。

それでも再生可能エネルギーよりは高い。

太陽光は2.5〜4.3単位でしかない。

トウモロコシのエタノールは1対1。

低い濃度のエネルギーはそれだけ多くの

資本や労働の投資が必要。