掬えば手には 瀬尾まいこ
「平均的な身長体重。勉強も運動もすべてが普通。何の取り柄もないぼくはある日、人の心を読める力に気がついた。おかげで口の悪い店長の下でも難なくアルバイトを続けているけれど、新人の常盤さんだけは心を開いてくれなくて・・・。他者の心に寄り添うひたむきな姿をだれもが応援したくなる、究極に優しい物語。」
素直に、「例の声」の主が、そういうことなのかあ、と想像していなかった。
急に声が聞こえるという点に関しては急展開だったけども、梨木君自身が「人の心を読める」って信じていたからこそ、その声と向き合うことが出来たっていう前提があるのかなって思った。
なんとも思っていなければその聞こえる声と向き合うこともしなかったと思うし、
それに加えて梨木君が持っている「能力(取り柄)」が、話を進めるきっかけになったと思う。
梨木君が持っている能力によって、自分の周りの人(常盤さんとか店長とか)を動かしてるっていうことに気づいていないことも梨木君らしいなあとも思った!
確かに、「自分はどういう人間なのか」って考えることって結構あるよなあと。
何が得意で、どういうタイプの人間なのかっていうことを日々考えて、自分の立ち回り方とか
自分の役割とかを考えることってたくさんあるよなあと。
看護師やってるときに、「〇〇さん(私)、先生に聞くの上手だからさ、この患者さんのこと、うまく聞いてきてほしい」って言われたことがあって、自分ではそんな立ち回りが出来る人と思ってなかったから、驚いたことがある。
自分がどんな人間か信じていることと、他人から見えてる自分の姿って結構違っているというか
自分の取り柄はAだと思ってたけど、他人からすればBとかCとかの方が大きい取り柄に見えてるみたいなことって結構あるのかなって、本を読んで思いました。