353.七尾城跡 ～ 謙信の１年の囲みに持ちこたえた要害

2018年の秋の陣第2陣は１１月２２-２４日、車での越中・能登・加賀攻略、勢い余って越前も。
実際の出発は深夜、さすがに３日で1800㎞走破は疲れまくり。。
中央道から長野道経由で日本海に出てそこから西へ。
初日は和倉温泉に宿泊、明けて2日目の続いては今回のメイン七尾城跡。
能登は、石川県七尾市古城町にあった山城、別名・松尾城、末尾城。

「七つの尾根」(松尾・竹尾・梅尾・菊尾・亀尾・虎尾・龍尾)にまたがる城という由来、
その尾根から枝分かれする大小の尾根にも無数の砦を配置した大規模な山城。

室町三管領家の七尾畠山氏の初代当主で能登国守護の畠山満慶が正長年間に築いたと伝わる。
当時は砦程度の規模と見られるが、以後拡張、増強を続け、
畠山義続・畠山義綱の頃に最大の縄張りとなった。
1576年(天正4年)に能登国に侵攻した上杉謙信に包囲され、一年にわたって持ちこたえたが、
遊佐続光の内応によって抗戦を主張した長氏一族が殺害され、同年9月13日に開城となった。

謙信死後、織田領となり前田利家が入るが、既に山城の時代ではなく、
先に紹介した小丸山城に移したため、しばらく子の前田利政が城主となっていたが、
1589年(天正17年)廃城となった。

上が小丸山城、下が七尾城。

通行止めの情報を得るべくまずは山麓の資料館へ。
全山の様子。(10:40)

最悪歩いての登城を想像したが、資料館で迂回路の説明を受ける。
右回りで3倍の距離で行けるらしい、ご説明ありがとうございました。(10:46)

ちなみに資料館前には長谷川等伯生誕の地の石碑。

本来なら10分程度のところを30分弱で到着。
本来の道は通れないようにゲートが。(11:15)

駐車場から七尾の市街と湾が望める。

縄張詳細。

堀切。

よく見る画像、桜の馬場の石垣、5分程度で到着。(11:21)

ここは調度丸。

曲輪の配置。

七尾城概要。

再度桜馬場石垣を。

左には本丸。

遊佐屋敷跡の石垣。

本丸石垣。(11:26)

本丸跡、土塁が残る。

石碑と七尾市街・湾の遠望。

本丸石垣には登り石垣も。

南の尾根。

こちらが本来の本丸へのアプローチの虎口。

桜馬場に戻る。

二の丸。(11:33)

二の丸前には温井屋敷跡。

九尺石。

二の丸から。

調度丸に戻り、再度桜馬場の石垣。(11:41)

本丸を見上げる。

日本百名城、五大山城のひとつに数えられる。
前田利家期に小丸山城に移ったため、小丸山付近に七尾市街が形成されている。
また比較的早く移転、峻険な山中にあることから開発による遺構の損失を逃れ、
遺構が数多く残っている。
ただし、登城路は災害に見舞われ、現在は通行止め。
まともに山麓から登るとゆうに１時間はかかるかと。。
低石垣を五段に積み重ねた本丸の石垣を中心に、各曲輪の石垣のほとんどが現存する。
本丸石垣は岩村城を彷彿させる。

この時点で昼前、このあと能登半島一周を試みるが、
宿泊先が山代温泉と離れていることもあり、
南の湾沿いをなんとか3/4周。
それでも山代温泉着は18:30ぐらいになってしまった。。

さて残りは『手取川合戦跡』だがその他も追加したい。
幸いそばには『大聖寺城跡』、
加賀の南にいるので越前にも足を延ばす。

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