「自由に生きろな」
子供たちにそう言い遺し
主人がこの世を去って
3度目の月命日が過ぎ
気が付けば5月
新緑が芽吹く季節
そして
自分の歩むべき道を
模索していた子供たちの時間もまた
少しづつ動き始めました
後継ぎという枠に捉われず
自分の人生
自分で選択して生きて欲しい
それが主人の願いであり
主人はそんな子供たちの後ろ姿を
見るのが大好きでしたが
一方で子供たちは・・・
祖父から父が受け継いだ仕事
その大黒柱が不在となった今
自由に生きていい
と言われても
それまでのようには
歩めなくなっていました
義務感や使命感がそうさせているなら
申し訳ないな・・・
私はそう思っていましたが
そうではなく
『父への憧れ』
なんだそうです
それぞれが
納得いくまで時間をかけ
最近ようやく
各々が再び
自分の道を歩き始めました
子供たちが
それぞれの価値観で導き出した選択を
主人はきっと天国で
喜んでいると思います
「自分で選択した道は
絶対に間違いじゃないから」
そんな主人の声が
聞こえてきそうです