主人が言いました
「もう少しで転ぶな・・・」
ここ数日
何度か転びそうになっています
若いころ鍛えた柔道のおかげ⁉で
なんとか耐えてますが
だんだん自分の足では
体を支えられなくなってきてるのかな
そんな気がします・・・
筋肉がすっかり落ちてしまった足を見る度に
よくこの足で歩けてるな・・・
と思います
主人「お母さんちょっと来て、ここが飛び出してきちゃってさぁ」
さわってギョッとしました・・・
おしりの骨が飛び出ています
ドーナツ座布団を使っていますが
これじゃ痛いだろうな
頬のお肉も落ちてしまいました
温かくなるように
羽毛布団の上に毛布をかけたら
その重みで背中の骨が痛むそうです
使いたくなかった言葉
『がん悪液質』
癌から分泌される物質が
エネルギーを燃やし続けてしまう代謝異常
本来燃やしてはいけない骨格筋も
燃やしてしまいます
悪液質が進むと
予後を悪化させます・・・
進行がん患者の80％に認められ
亡くなった方の約1/3は
悪液質によるものとされているのに
いまだ標準治療は確立されていません
食べられないから痩せるんだ・・・
そう思いたくて
そう思うようにしていましたが
実はそれが『悪液質』であることは
わかっていました
膵がんの場合
病気がわかった時に
すでに悪液質が始まっていることが多く
おそらく主人もそうだったと思います
悪液質が進むと
虚弱になり
やがて歩くことも困難になります
8月の告知の時に
数か月先ご自分の足で歩いてるかというと
わかりません
と言われたあの言葉
それは悪液質がすでに始まっている
ということだったんだと思います
今までは
食事や薬を飲むときは
必ず食卓に歩いて移動していました
座ってるソファに持ってってあげようとしても
「そっちに行くからいいよ」
と言っていました
でも昨日初めて
食事も薬もいつも座ってるソファで
すませました
だんだん歩くのが
きつくなってるのかもしれません
がん悪液質・・・
進行がんになったら仕方ないものと
思われていたそうですが
今は独立した疾患として再認識され
新しい治療法の開発が進み始めているそうです
来年には新薬承認という
情報も頂きました
主人のためにも
がん悪液質で苦しまれている方達のためにも
是非とも期待したいです