サスペンスドラマで有名になった植物の一つかも。
鳥兜(キンポウゲ科トリカブト(アコニチウム)属、疑似1年草)
関東や中部にかけて山野に自生しています。
湘南界隈に近い伊勢原や秦野等の山野でも、
見かけることがあるので、
取扱注意ですよね!!

 

(山鳥兜)


今回は山鳥兜と奥鳥兜の2種を。
奥鳥兜の変種が山鳥兜なので、
どちらかが見つかれば、
2種が潜んでいる可能性が大菜植物です。

 


キンポウゲ科の植物でも、
他の植物とは進化の過程も極端に異なった鳥兜なのでしょう!!
花被は、包み込む様な外側の萼片に、
先端から出ている様な内萼片でできています。
内萼片の中には、
雄蕊と雌蕊が異様な雰囲気で見えています。

 

(奥鳥兜)


この植物の毒性、
殆どが根に含まれています。
毒性の成分も、
アコニチンやメサコニチンなどのアルカロイドが殆ど。
でも・・・このアルカロイドって、
動物の体内いん入ると、薬にもなる、毒にもなる・・・
表裏一体のモノなんです。

 


根を食べてしまった場合、
舌のしびれから始まり・・・全身がしびれ呼吸困難にも・・・
その反面生薬としても利用されて、
強心、鎮痛などの要薬になっている植物なんです。

 

(山鳥兜)

 

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疑似1年草;
始めての用語が出てきちゃった^^;
毎年の様に、子根(栄養繁殖体)を残して、
根を張り替えて一新してしまう植物を、疑似1年草と呼んでいるようです。
(見方を変えれば、疑似多年草でもあるんですよね^^;)
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山鳥兜の生薬名は、附子(ブシ)と呼ばれている様です。