アオイ科の代表的(※)な植物を見ても、
幅の広い花弁が重なり合って花被が作られています。

 


この紅葉葵(アオイ科フヨウ(ヒビスクス)属、宿根性多年草)だけは、
細めの花弁で、
それぞれの花弁に隙間が広く開けられ、
風通しの良い花被になっています。
そして、
この花弁の中心から突き出ているのが柱頭。
花弁も柱頭から進化した様な一体構造をしています。

 


柱頭は、
木槿やハイビスカスの様な雌蕊と雄蕊が合着した蕊が見られ、
全面に突き出しています!!
蕊を見れば「アオイ科」そのものの姿で、
南国チックな雰囲気を出してくれます♪
でも、
紅葉葵も扶養や木槿と同じ様に1日花の植物なんです^^;

 


花弁の隙間に話を戻して^^;
自生地でもある北米東海岸は、年間を通して風が強く吹く場所でも。
特に紅葉葵が開花する時季が強い訳ではないのですが、
開花時期だけを見ても平均風速が9~10km/hの風が吹いています。
(年間平均でも、13~14km/h)

 


自然交配の中で種々の花が生まれ、
少しでも風圧を避けている花が今も生き続けてきた、
そんな事も思ってしまう紅葉葵の花でした^^;

 


~~~
※ハイビスカス/ムクゲ/オオハマボウ/フヨウ/タチアオイ