トイレをリフォームしたいと思っている方へ

■トイレの壁は、結構ポイントです

前回のブログでは、トイレの床についてお話してきました。

今回は、壁のこと。
狭い空間の四面を囲む壁、考えたことありますか。

せっかくトイレリフォームで快適空間を実現させるなら、
壁もしっかりと考えてみましょう。

トイレの汚れで見落としがちなのが壁面なのです。
狭い空間に水気があり、毎日使う場所、さらに尿はねや
トイレットペーパーを引き出すと思った以上に紙ホコリが。

他の部屋とは違う環境だということを頭に入れると素材の選び方も

変わってくるはずです。

・ポピュラーで安価　壁紙

一番手軽で、デザインも豊富なのが、壁紙です。
この壁紙は、付加機能があるものを選びたいもの。

まず、注目したいのは、消臭機能が付いた壁紙。
長年使っていたトイレ、いくら掃除をしても臭いが…
ということになっていませんか。

光触媒や消臭剤などによる効果がある壁紙なら
臭いの元アンモニアに作用して分解してくれます。
商品によっては、その効果が半永久的なものも。

そして、もうひとつ汚れ防止機能が付いた壁紙。
水を流した時や手洗いで飛ぶのが水滴、尿ハネの汚れ、
毎日使う場所なので想像以上に。
汚れ防止機能が付いた壁紙なら、表面に水拭きでしても
大丈夫なように加工がされているため、安心して拭き掃除OK。

湿気が気になるのなら吸放湿機能がある壁紙。
トイレは、そもそも便器内に水があることも含め、
場所的にも日が当たりにくく湿気がたまりやすい空間に。
この湿気がトイレのカビや結露の原因に。

珪藻土や吸水性ポリマーなどの素材が使われている壁紙なら

湿気の吸収と放出をしてくれるので、結露やカビの

発生リスクを軽減してくれます。

・上質な表情に機能面も◎　塗装

時間と予算が許されるのなら、検討してほしいのが

漆喰や珪藻土での塗装。
素材自体が持っている消臭効果や調湿機能は、壁紙よりも

上といわれています。
柄デザインはないのですが、色や素材感のバリエーション展開が魅力。

また、塗り方や仕上げの方法によってできる表情は手作業ならでは。

ちなみに、既存の壁紙に直接塗ることができるタイプを使って

DIYもできてしまいます。

・水回りの優等生　タイル

夏は涼しいのですが、冬はちょっとと思われてしまうタイル。

それでも焼き物ならではの表情は捨てがたいものです。
そして、耐久性と耐水性に一番優れており、お手入れも簡単。

ほぼ無限に組み合わせは考えられるので、個性的な空間演出を

考えるには最適の素材だと思います。
ただし、コストは、交換する便器よりも高くなるかも。そして時間も。

・おしゃれで機能的腰壁

腰壁とは、床から腰辺りの高さまで貼られた板のこと。
壁面の上下で素材感が変わるので、空間の演出に効果的です。

注目されがちなのはこのデザイン面なのですが、腰壁の一番のポイントは
腰位置までが板なので掃除のしやすさ。

壁紙や塗装の場合、爪の引っ掛け傷やひどい汚れに注意が必要ですが、

腰壁なら汚れや傷から壁をしっかりと保護。

余談になりますが、この腰壁、病院や介護施設の廊下などで

よく見受けられるのは、この機能面とデザイン面に優れているからでしょう。

トイレの壁でお話。家の中で一番面積が狭い壁面は、一番しっかり

考えないといけない場所かもしれません。
どうしても便器や床にポイントを置いてしまいがちですが、壁も。

ちなみに天井の仕上げも壁と同時にお忘れなく。

次は、トイレの収納を考えてみます。

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トイレをリフォームする前に(インテリア‐壁編)