トイレをリフォームしたいと思っている方へ

■知っておくと◎な温水洗浄便座のアレコレ

今までお話してきたトイレのリフォームでたびたび登場する温水洗浄便座ですが、

聞き慣れた言葉だと「ウォシュレット」ではないでしょうか。
この「ウォシュレット」はTOTOの登録商標なのです。誕生は1980年なので、
もう40年以上にもなり、生活には欠かせない設備に。
2020年の調査では一般世帯の普及率が約80%になっています。

さて、この温水洗浄便座は登場から40年以上になっているということは
リフォームでリフレッシュする古いもの多くあるはずです。

今回は、トイレのリフォーム前に、この温水便座について、ちょっと詳しく。

お尻に優しい温かいお湯の出し方は、ふたつのタイプ

＜貯湯式＞
　便座部分に内蔵されているタンクに水を貯めておき、その水をヒーターで
　温めてお湯を作るタイプ。

　例えるのなら、保温ができる電気ポットです。価格は抑えられるのですが、
　お湯をいつも貯めて温め続けるので、ランニングコストが掛かるのが難点。
　また、一度にたくさん使ってしまうと、タンクに追加の水が入ってくるので
　お湯の温度が下がるので、連続した使用には向いていません。

　またデザイン的にタンクを内蔵する分、デザインがスマートさに欠けるという
　印象を持たれる場合があります。
　
＜瞬間式＞
　貯湯式とは違って、お湯をつかう都度、温めるタイプ。

　例えるのなら、瞬間湯沸かし器です。価格はややアップしてしまいますが、
　使う時だけお湯を作るので、電気代はやや控えめに。
　また、連続して使う場合も温水がなくなることはなく、安定した温度で
　快適なお湯が出てくれます。　ただし、お湯を作るタイミングで瞬間的に

　大きな電力を使うので、電気容量が少ない場合には、注意が必要に。

　お湯を貯めておくタンクがない分、スマートでおしゃれなデザインに
　まとまっているものが多いかもしれません。

座ってヒンヤリしない便座にも、ふたつのタイプ

＜常時保温＞
　温かさが心地よい便座のほどんどが、この常時保温をするタイプ。

　常に電気を使って便座を一定の温度に保つようにしているので、
　便座のフタを開けたままにすると、電気代が掛かります。
　
＜瞬間保温＞
　一部のシリーズに限られるのですが、センサーがトイレに入った人を
　感知して、使うときだけ便座を温めてくれるタイプ。

　24時間温め続けている常時保温タイプより保温電力が抑えられます。

この他に、最近ではタイマー節電やトイレの使用時間を学習して、使っていない
時間帯はヒーターを切ってくれるようなタイプも登場してきました。

いろいろなスイッチは、便座一体型か壁掛け型のふたつから

＜便座一体型タイプ＞
　最近は少なくなってきたタイプ。便座の右脇にスイッチパネルが
　あり、便座だけを交換する場合には費用を抑えられるのがポイントです。

　便座と一体型なので、壁に穴を開ける必要もなく、壁タイプでは必要な
　電池交換も不要です。

　ただし、脇に出っ張っているで、掃除にはやや難点があり、空間もこの
　分だけ狭くなってしまいます。

＜壁掛けタイプ＞
　温水便座一体型の便器では、標準仕様になっているタイプ。また便座だけ
　交換する場合でも、このタイプが増えてきています。

　便座と離れて壁にリモコンを取り付けるので、空間はスッキリ、また
　掃除もしやすいのがポイントです。

　価格はややアップしますが、やはり今の主流になっているので機能は豊富に。

　気をつけなければいけないのは、壁への設置位置。
　壁に穴を開けて取り付けるので、修正は避けたいものです。取付の際は
　必ず便座に座って使い勝手を想像しながら位置を決めることが大切です。

お湯の出し方や便座の温め方、またスイッチのタイプまでまとめてみました。
お願いするリフォーム業社からの提案も、これをある程度覚えておけば、
打ち合わせもスムーズにはかどるはずです。

知らないよりは、知っておくと、より快適なトイレタイムの実現に。

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トイレをリフォームする前に(温水洗浄便座編)