【北海道探訪①】北海道大学総合博物館 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

午前6時50分、羽田空港を離陸して1時間半ほどで新千歳空港に到着。

北海道新幹線で陸路を行くのもいいんですが、朝早めから色々回りたいので飛行機にしました。

 

今回は北海道の博物館+αをまわる計画です。とは言えそこは広大な北海道。

AからBまでの距離が長く電車の乗り継ぎ時間もシビアで、あまり縦横無尽な行動はできません。

てことで今回はJR函館本線を軸に2泊3日で色々まわる計画です。

 

まずは新千歳空港から快速エアポートで札幌駅に移動。どうでもいいけど雨なんですよ。

 

最初の訪問地は北海道大学のキャンパス内にある博物館です。

で大学入口からちょっと歩くんですが、そこまでの道筋がまたキレイ。

雨じゃなかったらまたキラキラしてなお良さそうです。

 

最初の訪問地に到着、北海道大学総合博物館です。建物がまた好きなフォルム。

旧理学部校舎だった建物は、北大構内の鉄筋コンクリート建築としては最も古い建物だそうです。

調べたら建物の完成は昭和4年、科博の旧本館よりも2年早い。

茶褐色の外壁も科博と同じスクラッチタイル。勝手に謎のシンパシーを感じてしまいます。

 

木造りの内扉がまたいい感じ。これもまた科博を思わせます。て、こっちのが先ですが。

 

館内もこんな感じ。この時点で建物萌えが炸裂しております。こんな感じでなかなか先に進めません。

ということで、ブログは長くなります。

 


北海道といえばクラーク博士。北大の前身である札幌農学校の初代教頭クラーク博士と、

氏に関わった人物の紹介など北大の歴史から展示がスタートします。

 

展示室は3階まであり、1階と2階は各学部ごとの展示と現在の活動内容を見る事が出来ます。

 

北極圏の研究にも力を注いでいる北大北極域研究センターの展示スペース。興味深いです。

 

北大博物館は観光地としても人気のスポット、という事で子供も楽しめる体験型の展示もあります。

大学博物館て専門的な展示が多い印象ありますが、ここは見せ方にも気を配っている感があります。

 

コレ見たことある!触りますよねやっぱり。

 

こういう液浸マニアにはたまらない標本も当然あります。じっとり見ます。

 

2階へ行こうとするとクマが。

 

階段がまた大好物な感じ。踏むとギシギシいうのがなんとも言えません。

 

獣医学部の展示室。沢山の骨に囲まれてひとりひっそりと興奮状態に入っております。

 

手書きのキャプションボードが歴史を感じさせます。これとは別に活字印刷したキャプションもあるので、

手書きは当時製作されたものかも知れません。にしてもキレイだから違うのかな?

 

 

 

原生動物の標本と対峙すると妙な緊張感を覚えます。

生前を想像しやすいからでしょうか?明らかに恐竜化石とは違う実在感(現実感)というか、“生々しさ”を感じます。同時に何となく神聖さも感じます。

標本を作るにあたって当然その過程があるわけですが、一般的にはあまり目にする事の無いその部分を飛ばしてるから余計にそう感じるのかも知れません。その過程を見たらまた違う感慨があるのかも。

結果、自分の変態性も垣間見えてきます。若干何を言ってるのか分からなくなってきました。

 

ホネを堪能し次に進むと今度はマンモスの原寸大模型が。さすがマンモス師匠、デカいです。

 

シベリア東部で発掘された骨格を元に復元されたもので、400頭分の馬の毛が使われているそうです。

「北海道は日本で唯一かつてマンモスが暮らしていた地域です。」

キャプションにあったこの一行で、北海道に来たことを再認識するという謎の感慨が湧いてきます。

 

いろいろな感慨を覚えつつ3階へ。またクマいた。リスもいる。

 

3階は「収蔵標本の世界」として医学や考古、生物、古生物などの標本が展示されています。

 

最近の博物館の展示は一般人にも見やすいように整然としてレイアウトもデザインされてキレイです。

それも好きなんですが大学博物館は比較的飾り気が少なく、当時そのままの標本ケースや容器とか、

PCや複合機が無い頃の手書きのキャプションだったりして、そういう所に歴史を感じる事が出来ます。

これはこれでまた非常に好きです。

 

こういうリアルな収蔵庫の感じとかもいい。標本そのものは見れませんが、この感じがたまりません。

ここ、標本を探し出すときはこのクマ邪魔だなあ。

 

そして満を持して登場、古生物の展示室です。

入った瞬間、驚嘆の声を上げて学芸員さんに若干変な目で見られました。

 

この展示室でひときわ目を引くのが巨大な古代ワニの化石3点盛り。

奥のマチカネワニの全身骨格もそうとうデカいですが、手前のサルコスクスと後ろ向いてるディノスクスの頭骨が超巨大。12m級のワニとか恐ろし過ぎ。

 

博物館ではお馴染みのデスモスチルス。

 

 

獣医学部の標本のところで感じたものをここで思い返すとやはり感じるものが違います。

化石には生々しさが感じられない分、純粋に興味の方が大きくなります。ロマンのが大きい。

なんか勝手ですな、ニンゲンは。

 

いやいや堪能。ボリューム満点でした、ってここカッコいい。

「アインシュタインドーム」と呼ばれる吹き抜けの空間です。いいですね、昭和初期の建物って。

 

今回初めて訪れた北大総合博物館。非常に良かったです。展示自体もいいんですが、建物そのものも歴史を感じられて、普通の博物館とはちょっと違う雰囲気の空間に包まれます。

 

 

「北海道大学総合博物館」公式HP

https://www.museum.hokudai.ac.jp/

 

 

 

北海道探訪、続きます。