国立科学博物館特別展「海のハンター展」 | カ素ブログ

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お出掛けレポート中心。科博多め。気が向いたらオモチャのレビュー。

 
小雨の中、おなじみの科博に行ってきました。
今年は4度目の上野。科博は3度目。

 
で、今回は特別展「海のハンター展」を見に行ってきました。
個人的には大好物の海もの系。たまりません。


大きい顔でおなじみのダンクルオステウス。
地下2階の常設展示から出張のダンクルさんです。


カラモプレウルスがクラドキクルスを丸呑みしたら腹を食い破られたところで
化石になっちゃったという、希少且つ凄惨な化石。自然は厳しい。


ジャブ展示を過ぎるとどーんとカウンターパンチの展示に。
老舗博物館ですのでその辺の展開は心得てます。流石です。


首長竜タラメソドンの全身骨格。12mあります。安定のカッコよさ。


デカさがもうわけ分からないショニサウルスの頭骨レプリカ。
去年のメガ恐竜展と同じ標本なんでしょうか?


で、もうひとつ浮遊するでかいヤツ。12.5mのカルカロドン・メガロドンです。
この特別展のために作られたそうで、世界最大級だそうです。デカいです。




この人たちが今も現存してる海だったら海洋開発なんか全然進まないよね。
よかったね現代。メガロドンは生存説もあるけどね。


メガロドンの歯化石も展示。


平日午前中ということもあり、また恐竜メインではないということもあるのか、
会場内をそれほど混んではいませんでした。


お魚屋さんに並んでるような魚の骨格標本なんかも展示。
哺乳類なんかと比べると細い骨が多くて緻密なので、以外に見応えがあります。


深海魚の液浸標本もあり。
ビワアンコウのメスに同化していく小さなオスの姿は、いつ見ても心打たれます。
いろんな意味で。

 
 極域の展示コーナー。ここにも興味深い骨格標本が頭上に。


シャチの骨格標本。くじらの博物館で見て以来、ちょっと憬れの骨格です。
肋骨の直角的な曲り具合がカッコいい。


イッカクの骨格標本。 いまだ謎の多いイッカクさん。
なんでこういう進化をするんだか。非常に興味深い。




極域に住む哺乳類の剥製。その中にひとつ気になったものが。


巨大なミナミゾウアザラシの剥製。うっすらと見覚えがあります。
おそらく今の地球館(新館)ができる前に日本館で常設展示されていた剥製ではと思います。
ウラは取れて無いので未確認ですが、そうだとしたらちょっと嬉しい。


そしてここから怒涛のサメゾーンに突入。
サメマニアなら食い殺されても構わないというほどのサメの数です。


アザラシかな?みたいなサメ。サメの多様性もハンパ無いです。




水族館でもたまに見るシロワニ。


シュモクザメ2種。この人達もなぜにこのシルエットに至ったのか?

 
シノノメサカタザメ。サメではなく〝エイ゛の仲間みたいです。


口が特徴的。竹島ファンタジー館を思い出します。


この特別展の目玉。全長3m強のホホジロザメの液浸標本です。


剥製と違って液浸標本だと表皮の質感がほぼそのままです。新しいと余計に。
場内のスクリーンではこの標本が出来るまでを密着映像が流されています。


しかし、デカい。




これ、科博の常設展示になるといいなあ。


怒涛のサメゾーンを過ぎるとおもしろ魚類的な展示ゾーンへ。




民芸品の置物みたいなミドリフサアンコウ。


最初はかわいいなって思ったけど、見つめているうちにだんだんと
とぼけた感じがイラッとしてきます。普通にウソつきそう。引っ叩きたくなる。


マンボウの咽頭骨歯の液浸標本。初めて見ました。
モフモフのかたまりから無数の牙が生えたような、若干のコワカワ。


てことで特別展の見学終了。
「海のハンター展」ということで海もの、サメ好きとしては大好物の展示会でした。


でまあ、いつもの通り、常設展示をぶらぶら。








何度も科博に来てますが、何気にスルーしてる常設展示も多いです。
全部を1日で見るのは不可能なので来る毎に細かいところ、スルーしてたところを
見るようにしてると、常設展でも毎回新鮮味があって楽しいです。


特別展の流れで海もの注視。くじら展なんかもやってほしいですね。


常設展示で何度も見てるインドゾウの骨格標本。
いつもは「ゾウだなあ」くらいのアホづらで見てましたが、
この日は改めて説明文をちゃんと見てみました。


戦後30年以上も上野動物園で子供たちに親しまれてきたゾウだったんですね。
ちょいちょい科博に来ていながら、この日初めてこれを見つけてちょっと泣きそうになりました。

先ごろ井の頭自然文化園のゾウのはな子が亡くなった時にも思いましたが、
世間には動物園の存在自体が動物虐待だと訴える人もいるようです。
動物園で飼育管理されている事に動物たちの意思は介在してないかも知れません。
その意味で言えば「虐待」と捉えられなくもないし、事実虐待していた動物園も存在します。
ただし、動物の保護活動や希少種の繁殖に日々尽力している現代の動物園に於いては
それを「虐待」とする事に個人的には疑問を感じます。

たまに行く動物園で見る飼育員さんたち。
大変な思いをして動物たちの面倒を見て、でもそれぞれに動物たちを愛しているのを
素人の私が見ていても感じ取れますし、当然私以外にも大勢がそう感じていると思います。
で、当の動物達もそれを感じて人間に親しみを持ってくれている部分もあるように思います。
「エサをくれる人間」ということ以上の関係が少なからずあると思う。

もちろん全てがそうとは言えませんが、人間と動物との信頼関係は明らかに存在します。
それを無視して全ての飼育されている動物達を「虐待」呼ばわりするのは、
現状認識に欠けているし、それこそがエゴだと思うのです。

以上、ひとりごと。


こちらのキリンも上野動物園で寿命を全うしたタカオさん。
はな子もインディラもタカオも、みんな大往生できる環境で生きてこれたこと。
それこそがちゃんと愛されて生きてきた証しだと思います。ひとりごと追加。


いつ来ても混雑している地下1階が珍しく静か。
ティラノサウルスを引いて撮影できる余裕。


地下2階もヒト少なめ。やっぱり平日だな、科博は。


そして毎度おなじみ日本館のドーム天井。だいすき。




日本館3階のフタバスズキリュウも土日だとヒトの多いところです。
記念撮影スポットなんで、全景撮るのが意外と難しい。




ということで、この日の科博見学を終了。
雨に濡れるシロナガスクジラがいつもよりリアル感倍増してました。


「国立科学博物館」公式HP
http://www.kahaku.go.jp/index.php



遅まきながらPCの買い替えと共にOSがウィンドウズ10に。
この記事を書くのも四苦八苦。しばらく馴れそうにないです…。