池袋から西武線を乗り継いで約2時間、
西武秩父線の車内で寒さと尿意と戦いながら
満身創痍で西武秩父駅に到着。
西武秩父駅からバスで30分、からの農家がつづく県道を歩く。
しかしなんとも曇気味。
県道から脇道に入る。両側は農家。入っていいのか?
なんとか到着。おがの化石館です。秩父と言えばパレオパラドキシア。
その他、埼玉県小鹿野で発見された化石を中心に展示しています。
またここは1500万年前の地層が露出し多くの化石が産出する崖、
“ようばけ”を近隣にのぞむ博物館です。
エントランス兼第1展示室。
早速登場、パレオパラドキシアです。
骨格だけ見ると面構えはそこそこ凶悪です。
だけど復元されると超プリティ。ほぼカバです。
ただ全身骨格からするとカバの倍はありそう。
昭和56年に秩父のセメント会社が発見したほぼ全身の産状模型。
この実物からクリーニングされた実物化石が、
県立自然の博物館に所蔵されています。
背骨の化石が小鹿野町で発見されたチチブサワラの復元模型。
1500万年前の地層から出土し、推定全長は約3m!。
マグロくらいあるサワラです。デカコワ。
海だっただけあって貝やカニの化石も豊富に出土。
カニが多い。小さいカニがいっぱい。
こちらも1500万年前の秩父に棲息していたチチブクジラ。
小型のヒゲクジラの仲間で新種として認定されています。
秩父地方産出の化石コーナー。
一般研究者(?)から寄贈された化石が展示されています。
寄贈された時のまま展示されています。なんとなくほのぼの。
ウチの母親がよくこの箱作ってました。
2階展示室へ。
古生代、中生代の化石をメインに展示。恐竜なんかもいます。
ほぼトカゲのメソサウルス。
定番のアンモナイトも多数展示。これは長めのヤツ。
豆かと思ったらちっちゃいアンモナイト。
土にまいて水かけたら芽が出そうだ。
カツオブシかと思ったら中生代の魚化石。
いいダシが出そうだ。
2階展示室の奥に進んでびっくり。モササウルス出現。
「おおっ!」と声を上げてしまいました。
平日の午前中、来館者はわたし一人です。
海棲爬虫類好きとしてはステキな出会いです。
長くてカッコイイです。
でもやっぱコレがいた海は想像しただけでコワいですな。
コレに加えてメガロドンとかいたわけだから、怖いわ真剣に。
2階のベランダに出ると正面に“ようばけ”が見えます。
確かに地層がハッキリと見えます。高さ100m、幅400mの大露頭で、
宮沢賢治が高校生時代に調査に来たそうです。
もっと近くにも行けそうだったんですが、崖崩れの恐れもあるとの事で、
また徒歩15分が個人的に面倒くさいとの事で断念しました。
帰ってからネットで調べてちょっと後悔。頑張ればよかった。
取り敢えず見学を終えて退館。
それほど大きい博物館ではありませんが手作り感もあって、
ホント地方の落ち着いた博物館の感じです。
博物館のすぐ脇にもパレオパラドキシアの復元模型が。
多分これが一番リアルな復元です。決定版。
宮沢賢治の碑もあります。
落ち葉がキレイ。
「おがの化石館」公式HP
http://www.town.ogano.lg.jp/menyu/kankou/midokoro/kasekikan/kasekikan.html
地味に過去来訪した博物館関係としては通算50館目でした。
2年強で50館。案外行けるもんです。ヒマだったから。
博物館から来た道を戻って西武秩父駅行きのバス待ち。
20分近く余裕があったんですが、座る勇気はありませんでした。
まだ続く、秩父。