1月18日/23大学駅伝で女子3連勝、男子3位でした。
1月18日(土)に熊谷スポーツ文化公園周回コースで行われた「第11回国公立23大学対校駅伝」のレース展開などの詳報です。
女子が3年連続8回目の優勝。
男子が3位でした。
午前中に行われた女子対校(4区間16.62km)はこれまでの大会記録(60.05./学芸大/2012年)を一気に1分39秒更新する58分26秒の大会新記録で3年連続8回目の優勝を果たし、1~3区で区間賞(区間新2つ)も獲得しました。
午後の男子対校(6区間38.58km)は残念ながら「V3」ならず初優勝の東工大、信州大に続いての3位でした。が、区間賞獲得はならなかったものの、1区と2区では従来の記録を破る「区間新」の走りもみせました。
当初の目標であった「アベック3連勝」は残念ながら達成できませんでした。特に「負けた悔しさ」を味わった男子は、それをバネに「より一層の飛躍」をそれぞれの胸に刻みました。
今後とも応援のほどをよろしくお願いいたします。
なお、「女子のレースで1・2位独占」を目指したオープンの「中長女子」は、アンカーの終盤で茨城大に逆転されましたが、従来の大会記録を10秒上回り「女子総合3位」でした。
また、「女子対校」と一緒の「オープンBの部」のレースで「打倒・学芸大女子チーム」を目指した男子の「短長A」「短長B」「混成ブロック」のうち「混成ブロック」が、アンカーの残り1kmあまりでオープンの「中長女子」をかわしましたが、「対校女子」には1分15秒及びませんでした。短距離と七種競技の女子で編成した「瞬発系女子」も無事に完走しました。
「男子対校」と同じレースの「オープンA」に出場した中長ブロックの男子で編成した「中長OP1」と「中長OP2」は、それぞれのチームの目標だった「オープンでトップをとる」と「他大学の対校チームに勝つ」には、残念ながらあと一歩及びませんでした。
【気象状況】
前回は、常時5m前後、時には10mを超えるような突風が吹き荒れ選手を苦しめましたが、今回は下記の通り、熊谷名物(?)の風もほとんどない好条件に恵まれました。
9:30 晴 8度 31% 南南東 1.2m/s
10:00 晴 8度 31% 南 東 1.3m/s
11:00 晴 8度 31% 南南東 1.3m/s
12:00 晴 8度 28% 南南東 1.0m/s
13:00 晴 8度 31% 南 東 1.3m/s
14:00 晴 8度 37% 東北東 0.3m/s
<女子対校の部/10:50スタート/4区間16.62km>
1) 58.26. 東学大 ★大会新★(従来60.05./東学大/2012年)
=3年連続8回目の優勝
2) 59.38. 茨城大 ★大会新★
3) 60.47. 都留文大
4) 62.25. 首都大
5) 62.32. 埼玉大
6) 63.40. 東北大
--以上、入賞--
(区間賞/★は、区間新)
・1区(5.17km)18.02. 渡邉志穂(東学大1年)
・2区(3.14km)10.52. 山田はな(東学大1年)★(従来、11.07.)
・3区(3.14km)10.59. 鈴木翔子(東学大2年)★(従来、11.38.)
・4区(5.17km)17.39. 黒澤夏楠(茨城大4年)★(従来、17.53.)
<男子対校の部/12:30スタート/6区間38.58km>
1) 1.59.31. 東工大 =初優勝
2) 2.00.34. 信州大
3) 2.00.42. 東学大
4) 2.01.20. 埼玉大
5) 2.02.02. 首都大
6) 2.02.05. 東北大
--以上、入賞--
(区間賞/★は、区間新)
・1区(9.72km)29.09. 松井将器(東工大2年)★(従来、29.54.)
・2区(3.14km) 9.18. 藤澤萌人(東北大4年)★(従来、9.29.)
・3区(7.69km)23.44. 柴田幸樹(東工大4年)★(従来、23.59.)
・4区(5.17km)15.57. 丸山蒼太(東工大3年)
・5区(5.17km)15.46. 本間涼介(東北大1年)★(従来、16.01.)
・6区(7.69km)24.11. 小長谷祥治(信州大M1)
<オープンB=女子対校と一緒/学芸大の結果>
・順位は、「オープン」の中でのもの。
8) 59.41. 混成ブロック(全員男子/十種専門の4人)
9) 59.55. 中長女子(全員女子)★女子対校の部で3位相当★
★女子対校の従来の大会記録(60.05.)を上回った★
★1区/柴田千歳は「17.58.」で女子対校の区間賞(18.02.)を上回った★
11) 62.11. 短長B(全員男子/短距離の4人)
12) 62.52. 短長A(全員男子/短距離の4人)
18) 77.50. 瞬発系女子(全員女子/短距離3人と七種1人)
<オープンA=男子対校と一緒のレース/学芸大の結果>
・順位は、「オープン」の中でのもの。
3) 2.07.51. 中長OP1(対校の部で14位相当)
15) 2.19.35. 中長OP2(対校の部で20位相当)
--「対校の部」の学芸大の成績--
(女子/★は、総合記録の大会新or区間新)
・1区/5.17km 渡邉志穂(1年) 1) 18.02. 1) 18.02.
・2区/3.14km 山田はな(1年) 1) 28.54. 1)★10.52.
・3区/3.14km 鈴木翔子(2年) 1) 39.53. 1)★10.59.
・4区/5.17km 古口真理(2年) 1)★58.26. 2) 18.33.
(男子/★は、区間新)
・1区/9.72km 石田竜祐(3年) 4) 29.52. 4)★29.52.
・2区/3.14km 根橋 徹(3年) 2) 39.12. 2)★ 9.20.
・3区/7.69km 柘植翔太(2年) 3) 1.03.22. 3) 24.10.
・4区/5.17km 吉原 稔(2年) 3) 1.20.00. 8) 16.38.
・5区/5.17km 原 広野(3年) 2) 1.36.14. 4) 16.14.
・6区/7.69km 神田朝日(3年) 3) 2.00.42. 2) 24.28.
--「オープンの部」の中長選手で編成した学芸大の成績--
(女子/順位は、対校の部での相当順位)
『中長女子』
・1区/5.17km 柴田千歳(4年) 1) 17.58. 1) 17.58.
・2区/3.14km 今村宥美(1年) 2) 29.35. 5) 11.37.
・3区/3.14km 本田理美(3年) 3) 41.17. 5) 11.42.
・4区/5.17km 八木 望(1年) 3)★59.55. 3) 18.38.
(男子/順位は、オープンの部での順位)
『中長OP1』
・1区/9.72km 小原 成(1年) 4) 31.58. 4) 31.58.
・2区/3.14km 鳥羽大地(3年) 3) 41.59. 2) 10.01.
・3区/7.69km 黒島永竜(1年) 3) 1.07.11. 4) 25.12.
・4区/5.17km 大川内明(1年) 4) 1.24.44. 10) 17.33.
・5区/5.17km 大内穂高(4年) 2) 1.41.20. 1) 16.36.
・6区/7.69km 島倉拓巳(3年) 3) 2.07.51. 11) 26.31.
『中長OP2』
・1区/9.72km 藤井 崇(2年) 15) 34.07. 15) 34.07.
・2区/3.14km 井坂友哉(2年) 14) 45.09. 15) 11.02.
・3区/7.69km 前田雅人(4年) 14) 1.12.50. 17) 27.41.
・4区/5.17km 岩科 伶(院2) 16) 1.32.00. 17) 19.10.
・5区/5.17km 福井雅俊(OB) 15) 1.50.05. 12) 18.05.
・6区/7.69km 井上僚太(3年) 15) 2.19.35. 16) 29.30.
【レース展開などの詳報】
(女子)
・各大学のオープンの男子チームも多数出場したが、女子の展開を中心に記載。
--女子1区(5.17km)--
10時50分に対校11チーム、オープン18チームの計29チームがスタート。
競技場内からオープンの柴田千歳(学芸大・中長女子チーム/4年/5000m16分23秒33・10000m34分02秒20)が先頭に立って女子のレースを引っ張った。対校チームの渡邉志穂(1年/競歩専門で1万mW日本インカレ6位)、福島大(5000m17分21秒02)、都留文大(18分02秒48)が2kmあたりまで集団を形成。優勝争いの最大のライバルと思われた茨城大(17分49秒35)はこの時点で15秒後方。
後半に入って柴田と渡邉の2人が抜け出して、福島大が少し遅れて3番目。最後の競技場内で柴田が渡邉を突き放し17分58秒で「実質的区間賞」。これで柴田は、3年連続で1区を制した(1年生の時は、大会が中止)。渡邉は4秒遅れの18分02秒で、こちらが「正式の区間賞」。
渡邉から8秒差で福島大、33秒差で都留文大、38秒差で首都大(17分44秒65)と続く。最大のライバルと思われた茨城大とは55秒の差がついた。
「1区で茨城大に何とか20~30秒くらいの差をつけられれば……」との目算だった学芸大にとっては、上々の滑り出しとなった。
渡邉の5000mのベストは17分25秒40で、今回の「5.17km18分02秒」を5kmに換算すると17分26秒。2月16日の日本選手権20km競歩に向けて25kmなどを歩き込み、このところ走る方の練習は直前の10日間ほどしかやっていなかったので、2カ所のアップダウンのあるコースを考えると実質的には自己新ともいえる走りだった。
「打倒・中長女子」を目指した男子の3チームは、柴田から遅れること「短長B」が52秒、「混成ブロック」が1分17秒、「短長A」が2分20秒で2区にタスキをつないだ。
このうち、「混成」の武内勇一(2年/十種7147点/日本インカレ6位)は、レース3日前に「柴田さんと勝負したい」と冗談半分で笑いながら柴田に話していた。十種1500mの大学でのベストは4分27秒80で柴田の自己ベスト4分29秒47を上回る。しかし、5km以上の距離ではやはり勝手が違っていたようで1分17秒差の19分15秒だった。
「瞬発系女子」も23分01秒で無事に2区にタスキリレー。
--女子2区(3.14km)--
渡邉からタスキを受けて競技場を出るまでの100mあまりを山田はな(1年)が猛ダッシュ。4秒前にタスキを受けたオープンの今村宥美(1年/1500m専門。5000m17分59秒92)に早くも追いついた。ロードに出てから山田が抜いてその差を広げていく。
山田は800mが専門(2分10秒71)だが、2013年9月の関東大学女子駅伝の3区3.3kmを目標とピタリ同じの11分30秒で走った。今回も3.14kmを10分52秒でカバー。タスキを渡した鈴木翔子(2年)と沖田真理子選手(都留文大)が前回マークした11分07秒の区間記録を15秒破って区間賞を獲得。
2位・福島大との差は8秒から53秒に、3位・都留文大とは33秒から58秒に、4位・首都大とは38秒から1分27秒に、最もマークしていた茨城大とは55秒から1分38秒差に広がった。
オープンの今村は、このところ腰に痛みがあって万全ではなかったが、対校の部で2位の福島大の選手とピタリ同じ11分37秒(区間5位相当)で走って「女子2位」の位置をキープ。
女子対校との差は、「短長B」が53秒、「混成」が1分26秒、一ノ戸崇(1年/400mH52秒18)が女子区間賞の山田を上回る10分35秒で走った「短長A」が1分59秒差。
--女子3区(3.14km)--
3区の鈴木翔子(2年)も山田と同じく800mが専門。上述の通り前回は同じ距離の2区で区間賞(11分07秒=区間新)を獲得している。
「最低でも去年の11分07秒を上回り、10分台で走りたい」という目標だった。
1週間ほど前に頭痛のため練習を数日間できなかったが、3日前には1km3本を3分12秒・3分12秒・3分09秒で走れたことで不安も払拭。
結果は、目標通り「10分59秒」の区間賞で、従来の区間記録を39秒更新した。鈴木は、2012年と2013年の関東大学女子駅伝の3区(3.3km)と2区(4.5km)でも目標と1秒の狂いもないタイムで走ったが、今回もドンピシャだった。
区間新の11分09秒(区間2位)で走った都留文大(800m2分10秒97)がオープンの本田理美(3年/11分42秒=区間5位相当)をかわして2位に進出したが、学芸大対校チームとの差は58秒から1分08秒に。1分24秒差で本田がアンカーにタスキをつなぐ。
対校の3位は福島大で、その差は53秒から1分32秒に。気になる4位・茨城大とは1分38秒から2分06秒に広がった。
男子のオープンチームと「女子対校」&オープン「女子中長チーム」との差は、「混成」が2分01秒と37秒、「短長B」が2分03秒と39秒、「短長A」が2分28秒と1分04秒。アンカー次第となる「オープン・中長女子チーム」との勝負はギリギリ射程圏内にくらいついたが、「対校女子チーム」をとらえるのは困難な差となった。
「瞬発系女子」は、チームとしては最後尾ながら、日本インカレ100mHと400mHでともに2位の西野愛梨(4年)がこの区間を担当。12分35秒(対校女子の区間9位相当)と頑張って他大学の男子3人にも区間記録で勝った。
--女子4区(5.17km)--
アンカーは前回3区で区間賞の古口真理(2年/17分49秒53)。茨城大のアンカーには、5000m16分29秒83・1万m33分35秒75の黒澤夏楠選手(4年)が控えているが、「2分06秒差」もあるので、古口が大きく失速でもしない限りは「安全圏」となった。
当初の目算は、茨城大には「1~3区の各区間でそれぞれ20~30秒ずつ貯金して、3区終了までに最低1分、できれば1分30秒以上の差が欲しい」というものだった。しかし、1区で55秒、2区までに1分38秒、3区までに2分06秒と予想以上の差をつけることができた。
これで古口も気持ちに余裕をもってタスキを運ぶことができた。結果的には、本人の目標「18分40秒」を上回る18分33秒で走って2年前に学芸大がマークした60分05秒を1分39秒上回る58分26秒の大会新記録で「V3」と8回目の優勝テープを切った。
茨城大の黒澤選手は「さすが」と思わせる走りをみせて、福島大と都留文大をかわして2位に進出。自らが前回マークした17分53秒を更新する17分39秒の区間新だったが、それでも古口との差を2分06秒から54秒縮めて1分12秒にするのが精一杯だった。なお、17分39秒は2年前に4区と同じ距離の1区で柴田がマークしたタイムと並ぶこのコースでの女子最速記録でもあった。総合記録の59分38秒も従来の大会記録を27秒上回った。
「女子チームでの1・2位独占」の目標は、黒澤選手の好走で阻まれたがオープンの「中長女子」も59分55秒で従来の大会記録を10秒上回った。
オープン「女子中長」のアンカー八木望(1年/17分42秒80)も対校チーム1区の渡邉と同じく競歩が専門。関東インカレと日本インカレの1万mWで2位と3位に入っている。渡邉同様2月16日の日本選手権20km競歩に向けて25kmなどの歩き込みで、走る練習はほとんどやっていなかった。それでも対校チームの古口に5秒遅れるだけの18分38秒(対校の区間3位相当)と好走した。
その八木をラスト1km手前付近でかわしたのが「混成」の小宮山彦毅(げんき。2年/十種6468点)。5秒後ろでタスキを受けた茨城大・黒澤選手に追いつかれてからしぶとくくらいついた。最終的に黒澤選手には3秒突き放されてのフィニッシュとなったが17分47秒で走り、中長女子オープンチームの八木には14秒差(59分41秒)をつけてなんとか勝利した。ただ、対校女子とは1分15秒の差がついた。
「短長B」は62分11秒、「短長A」は62分52秒。「瞬発系女子」も77分50秒で最下位ながらも目標通りに「楽しく走ってタスキをつなげる」で無事に完走した。
熊谷コースでの開催は3回目だが、従来の女子の大会記録と区間記録を上回った(タイを含む)のは、オープンチームを含めて、総合が3チーム、2区1人、3区4人、4区1人の計9だった。
(男子)
--男子1区(9.72km)--
年末以降、石田竜祐(3年/14分33秒46)の調子がいまひとつで、柘植翔太(2年/14分53秒45)との力が微妙なところだった。そんなことで、1月13日の区間エントリーの段階ではどちらを1区と3区に起用するかが決められず、当日朝に「補欠との選手変更は可能」という大会規定を活用して補欠選手を登録することになった。直前の数日間での状況から、最終的には「1区・石田、3区・柘植」ということに。
午前中に女子が優勝して「アベックV3」は男子にかかってきた。学芸大にとっての最大のライバルは、信州大と東工大。戦前の予想でこれに続く有力校は、新潟大・東北大・埼玉大・静岡大・首都大あたりで、これらのチームも侮れない。
12時30分に対校19チームとオープン18チームの計37チームがスタート。
強風の中で行われた前回も区間新(29分54秒)をマークしている松井将器選手(東工大2年/14分25秒69・30分08秒79・20km60分46秒)が最初から主導権を握る。
2km付近では松井選手から10m遅れで大野雄揮選手(信州大3年/14分40秒76・30分04秒41)、さらに20mほどの差で学芸大の石田竜祐(3年/14分33秒46)ら7人ほどが集団を形成する。
4km手前で松井選手と大野選手の差は12秒、そこから5秒差で7人の集団。
6.3km付近では松井選手がその差を28秒に広げて独走態勢に。大野選手を吸収した2位集団は石田を含めて5人で、宇都宮大(14分59秒65)、埼玉大(14分58秒93)、静岡大(14分34秒36)。
9.1km過ぎで松井選手から36秒差で2位は埼玉大と石田。信州大はそこから数秒差。
松井選手は自身の記録を45秒更新する29分09秒の素晴らしい区間新(10km換算29分59秒)で中継。35秒遅れの2位は埼玉大(29分44秒)、石田はラストで疲れて信州大(29分50秒)にかわされて29分52秒で4位。しかし、従来の区間記録を2秒上回った。
なお、石田の9.72km29分52秒は4回のアップダウンがあるコースで10km換算30分44秒。10000mベスト30分44秒32の力は、しっかりと出し切ったが、相手が強かった。
5位・静岡大(29分55秒)、6位・首都大(30分07秒)、7位・宇都宮大(30分14秒)、8位・一橋大(30分20秒)、9位・東北大(30分29秒)、10位・新潟大(30分46秒)と続いた。
オープンチームの「中長OP1」は、小原成(1年/15分41秒84)が31分58秒(10km換算32分53秒)と踏ん張ってオープンの中では区間4位、対校では区間15位相当。
「中長OP2」の藤井崇(2年/16分23秒20)は、目標だった「33分台」に僅かに及ばず34分07秒(10km換算35分06秒)だった。
--男子2区(3.14km)--
東工大の選手の5000mは15分49秒35(1500m4分09秒40)、埼玉大は16分06秒83、信州大は15分39秒97(1500m4分00秒25)の選手。
学芸大は根橋徹(3年/15分07秒89・1500m3分56秒66)で、前回も同じ2区で区間賞と1秒差の区間2位(9分30秒)だった。この区間で10~20秒くらいを稼ぎたいところ。
根橋は9分20秒の区間新で走ったが区間賞(東北大)には2秒及ばず前回に続いての区間2位。信州大と埼玉大をかわし、トップ・東工大との差を43秒から33秒に縮めて2位に進出。しかし、東工大の2区・清水大輔選手(2年)が1500mと5000mの持ちタイムからするとよく踏ん張って9分30秒(区間5位)で走ったため、「できれば20秒かそれ以上」の目論見通りにはその差を縮められなかった。
3位・静岡大とは11秒差、4位・埼玉大とは14秒差、5位・信州大とは16秒差とした。
学芸大としては、1・2区と区間新の走りでほぼ実力を出してはいるが、3・4区に14分台の選手を連続で配置している東工大・信州大を相手に今後がかなり苦しい展開になりそうだ。
「中長OP1」がオープンの中で3位、「中長OP」が14位で1つずつ順位を上げて3区へ中継。
--男子3区(7.69km)--
12月1日に14分53秒45で「15分の壁」を突き破った柘植翔太(2年/10000m31分25秒40)に対し、トップ・東工大は14分54秒30・31分19秒36の柴田幸樹選手(4年)、3位・静岡大は15分09秒53、4位・埼玉大は14分47秒54、5位・信州大は14分44秒76の選手。
5000mの持ち記録で柘植と10秒以内の差とはいえ、柘植自身のこのところの調子は14分台を出した時ほどではなく、埼玉大・信州大の後方からの追い上げが心配だ。
東工大の柴田選手は快調に歩を進め、後続との差を広げていく。柘植は2km手前までに静岡大と埼玉大に追いつかれ3人の2位集団となる。東工大との差は33秒から49秒に広がった。5位の信州大は調子がいまひとつのようで18秒差と僅かに広がった。
4km手前で東工大と2位集団3人の差は1分02秒に。信州大は29秒後方に。
後半に入って静岡大が遅れ、埼玉大との2位争いに。
7km過ぎで柘植は埼玉大に置いていかれそうにそうになるが、ラストを懸命に踏ん張って2秒差の3位で4区に中継。当初の目標であった「1km3分08秒位のペースで走る」の目標通りに24分10秒(区間3位。1km平均3分08秒56)で走ったが、23分44秒の区間賞(区間新)で走ったトップの東工大とは中継時の33秒から59秒差となった。
4位・静岡大とは29秒差、5位・信州大は14分44秒76の持ち記録からすると不本意な走り(24分55秒=区間10位)に終わったようでその差は16秒から1分01秒(東工大とは2分00秒)に広がった。
オープンチームは、「中長OP1」も「中長OP2」も前区と同じ3位と14位のまま。
--男子4区(5.17km)--
学芸大は吉原稔(2年/15分52秒07)が担当。東工大は14分55秒16の丸山蒼太選手(3年)、2位・埼玉大は15分56秒38、4位・静岡大は15分36秒09、5位・信州大は14分53秒24の選手だ。
吉原は、1月8日の学内最終選考会5kmをトラックの自己ベストを上回る15分40秒0で走って、ギリギリの6番目でメンバーに滑り込んだ。上り調子とはいえ東工大や信州大の14分台の選手が相手では40~50秒くらい差を広げられたり縮められたりする可能性が高そうだ。
実力がほとんど同じ埼玉大の選手と並走するが2km付近で東工大との差は59秒から1分16秒に広がった。
その後も埼玉大との並走は続き中継は1秒差の3位。区間記録は16分38秒(区間8位)。15分57秒で区間賞の東工大との差は、1分40秒に。
4位・静岡大には11秒縮められて18秒差に。5位・信州大は坂野圭史選手(2年)が5000m14分台の力をしっかり出して1分01秒から22秒までその差を縮めてきたが東工大とは2分02秒の大差がついた。
この段階で、残る2区間の戦力と差からして東工大の初優勝が濃厚な状況となった。
オープンは、2チームとも順位を下げて4位と16位に。
--男子5区(5.17km)--
原広野(3年)のベストは14分52秒70と30分30秒20。この区間を担当する選手の中では、全チームの中でトップだ。本来であれば、1・3・6区の長距離区間を担当しなければならない実力だが、12月7日に1万mのベストを出した後に故障して、年末にようやく練習に復帰してきたばかり。そんなことでこの区間にまわることになった。
万全ではないにせよ、他校の戦力が最も薄くなるこの区間で少しでもライバル校とのタイム差を稼ぎたいところだ。トップの東工大は15分46秒07、2位・埼玉大は15分54秒80、4位・信州大は15分22秒19の選手。
結果は、埼玉大をかわして2位に上がったものの、東工大の選手とはまったく同じ16分14秒(区間3位)で、その差は1分40秒のまま。3位には、区間タイ記録の16分01秒(区間2位)で走った信州大が上がってきて、その差は22秒から9秒に縮まってきた。4位・埼玉大とは33秒差、5位には区間新の15分46秒で走った東北大(14分58秒79)が進出して、その差は1分08秒から40秒に。
オープンチームでは、「中長OP1」の競歩が専門の大内穂高(4年/16分06秒41。5000mW20分13秒85・1万mW41分24秒00・50kmW4時間17分10秒の学芸大学記録保持者)が好走。オープンの中での「区間賞(?)」となる16分36秒で走り、4位から2位に進出。
「中長OP2」も1500m学芸大記録(3分50秒81)保持者で社会人1年目の福井雅俊OBが順位をひとつ上げて14位に。2012・2013年に2連勝の優勝テープを切り、自らも2年連続の区間賞と活躍した。しかし社会人となってからは、仕事に追われる日々でまったく練習ができず、大会直前にアメリカ出張から帰ってきたばかり。そんなことで、区間記録は18分05秒(5km換算17分29秒)にとどまり、その衰えの早さを身をもって実感した様子だった。
--男子6区(7.69km)--
トップ・東工大は15分40秒67の川目悠選手(院1年)。2位・学芸大と1分40秒差、3位・信州大と1分49秒差もあるので大きなブレーキでもしない限り初優勝は確実だ。川目選手が7.69kmを24分36秒以内(5km換算16分00秒)で走れば、学芸大が2012年にマークした総合の大会記録1時間59分11秒も更新できる状況となった。
アベック3連勝での4回目の優勝を狙っていた学芸大にとっても、5大会ぶり5回目の優勝に挑んだ信州大にとっても、東工大の素晴らしい走りの前に「2位争い」を余儀なくされた。
学芸大のアンカーは神田朝日(3年/15分19秒87・31分38秒93)。対する信州大は15分08秒27・31分39秒42の小長谷祥治選手(院1年)。1万mの持ち記録がほぼ同じで、5000mは小長谷選手が11秒60速い。中継時点のタイム差は9秒。追われる立場の神田にとっては何とも苦しい舞台設定となった。
11月から12月初旬のトラックレースで神田は「絶不調」。一時は対校メンバーの9人に登録されることさえ危ぶまれた。12月20日のチームエントリーまでに少しずつ立て直し、1月8日の学内最終選考会5kmを15分30秒3で走って何とか間に合った。
2km付近でその差は9秒のまま。しかし、中盤で追いつかれ並走となる。5km手前で東工大との差は25秒縮まって1分15秒に。そのペースからして東工大の大会記録更新の可能性に黄色信号が灯り始めた。
残り1kmあたり(?)で、神田が徐々に信州大に離され始める。沿道で応援する学芸大の部員たちから大声援が飛ぶが、少しずつその距離が開いていった。
その戦力からして優勝候補の筆頭だった信州大にとって「無念の2位」だったはずだが、小長谷選手は両手を挙げてのフィニッシュ(2時間00分34秒)。2位争いをものにしたことに対するものだったのだろう。自身は24分11秒で区間賞を獲得。
一方の神田は、信州大から8秒遅れて無念の表情での3位フィニッシュ(2時間00分42秒)。自身は24分28秒で区間2位だった。
しかし、今回の学芸大の登録メンバー9人は、全員が3年生以下。
「次こそ!」
である。
神田がフィニッシュする1分11秒前に、東工大は大会記録にこそ20秒及ばなかったが1時間59分31秒で歓喜に包まる中で初優勝のテープを切った。前回も1区(松井選手)から首位に立って、38.58kmのうち36km以上もトップを突っ走りながら、最後に学芸大の福井雅俊(当時4年)に逆転され14秒差で無念の涙をのんだだけに喜びもひとしおだ。今回のメンバー6人は全員がその時の悔しさを知っていた。
第3回大会(2004年)に初参加してからの東工大の成績は、15位・18位・12位・11位・4位・10位・6位・2位、そして今回の優勝だった。今回9人のメンバーには登録されたものの故障のため走る機会がなかった前回アンカーで最も悔しい思いをしたであろう宮崎晃年選手(院1年)も初優勝の歓喜の輪の中で喜んでいたはずだ。
4位は、これまでの最高順位が7位の埼玉大(2時間01分20秒)。東工大同様に歓喜のフィニッシュだった。6人中4年生は2人。残る4人は1~2年生で、3人が1・3・6区の長距離区間を担当し、区間2・2・4位だった。次回は優勝争いにも加わってきそうだ。
5位・首都大(2時間02分02秒)も第8回大会(2009年)と並ぶ最高順位タイの好成績で、笑顔があふれていた。
6位・東北大(2時間02分05秒)は、第9回から参加し、3・5・6位と連続入賞。
熊谷コースでの大会は3回目。強風に見舞われた前回と違って今回は好コンディションに恵まれたとはいえ、これまでの記録を上回る「区間新orタイ」は、1区4人、2区4人、3区2人、5区2人で、計12人とハイレベルだった。
オープンチームのトップは、2013年度は「23大学」に未加盟だったが、2014年度から加入予定(?)の東京農工大。2時間04分53秒は、対校の部の11位相当だった。
東京農工大は、実質的には「対校チーム」ともいえるので、本来のオープンチームでのトップは、東北大A(2時間07分42秒)。「オープンの中でトップ」を目指した学芸大の「中長OP1」は、これに9秒及ばない2時間07分51秒で2番目だった。
「他大学の対校チームに勝つ」を目指した「中長OP2」は2時間19分35秒で、目標達成はならずオープンで15位。