2013年・日本インカレ、応援ありがとうございました。 | 東京学芸大学陸上競技部 公式情報掲示板

2013年・日本インカレ、応援ありがとうございました。

9月6日から8日に国立競技場で行われた「第82回日本学生陸上競技対校選手権大会」において、東京学芸大学の選手が奮闘しました。


9年ぶりの「総合8位以内入賞」を目標としていた女子は、青山学院大と「30点」で並びましたが、上位入賞数の差で残念ながら9位となって惜しいところで目標達成はなりませんでした。


すでに本HPの「記録室」に出場者の全成績がアップされていますが、8位までの入賞者は、下記の通りです。


--- 学芸大の入賞者と対校得点 ---

<男子>
十種競技  6位 武内 勇一(2年) 7147点

      自己新(従来6932点)&学芸大歴代4位
・対校得点 30位 3点


<女子>
100mH  2位 西野 愛梨(4年) 13秒58(+0.2)
  ・準決勝では13秒51(+1.4)の自己新(従来13秒59)の学芸大新
400mH  2位 西野 愛梨(4年) 58秒88
10000mW 3位 八木  望(1年) 48分34秒21
10000mW 5位 根本 侑実(2年) 49分05秒66
10000mW 6位 渡邊 志穂(1年) 49分24秒20

      自己新(従来49分28秒07)&学芸大歴代5位
七種競技  6位 高須賀眞子(3年) 5007点

      自己新(従来4863点)&学芸大歴代7位
・対校得点 9位 30点


では、日別にその戦いぶりを紹介させていただきます。


【9月6日・7日】


<男子十種競技>


大会初日と2日目に行われた十種競技の武内勇一(2年/富山・砺波高校出身)は、エントリー記録では9番目でした。


が、前半の5種目では各種目とも自己ベストには及ばなかったものの大きな失敗もなく入賞圏内の7位につけました。


圧巻は後半で、最初の110mHから円盤投、棒高跳、やり投と4種目連続の自己新で順位を6位に上げました。最後の1500mも粘りの走りをみせて6位の座を死守。この種目では10年ぶりの入賞を学芸大にもたらしました。なお十種競技で2年生で入賞したのは学芸大としては1995年の高島友幸(5位)以来18年ぶりのことでした。


7147点は、自己記録の6932点を215点も上回る大幅自己新で学芸大歴代4位。2013年日本リストの13位にあたる好記録でした。


なお、今回の十種競技は全体的にハイレベルで、前回までは7300点以上が3人以上出たことはなかったのに今回は4位までが7400点をオーバーし、6位・武内の7147点も6位の選手の記録としては、2009年の7156点についで日本インカレ史上歴代2位のハイスコアでした。


・6位入賞/武内勇一のコメント
「7147点の自己新記録で6位でした。目標としていた『7200点』には及びませんでしたが、もうひとつの目標だった『8位入賞』を果たすことができ、現時点での自分の力は出せたと思います。しかし、先輩方や同期のライバルの活躍、プレーを見て、まだまだ自分は力不足であると感じました。人間性、競技力、精神力ともに来年は一回りも、二回りも成長してこの舞台に帰ってきます! 応援してくださった皆様ありがとうございました。今後も学芸大学陸上競技部を応援よろしくお願いします!」



<女子七種競技>


十種競技と同じ2日間で行われた七種競技には女子主将の高須賀眞子(3年/愛媛・聖カタリナ女子高校出身)が出場しました。 

エントリー記録では24人中の15番目でしたが、終わってみれば9人抜きの6位入賞!!


今回の高須賀の各種目での目標と実際の結果は下記の通りでした。


・100mH 14秒80   ----> 14秒79(+1.6)
・走高跳  1m60    ----> 1m55
・砲丸投  11m60   ----> 11m32
・200m  26秒台前半 ----> 26秒92(+3.8)
・走幅跳  5m30~40 ----> 5m23(+0.4)
・やり投  41m00   ----> 42m92
・800m  2分21秒50 ----> 2分23秒29
・トータル 5000点越えで入賞--> 5007点 6位


以上のように種目によって多少の出来不出来はありましたが、7種目トータルでは目標通りの「入賞」と念願であった「5000点越え」を達成しました。


前半は9位でしたが、6種目めのやり投での大幅な自己新で浮上し、800mでも踏ん張って6位に食い込みました。5007点は、144点の大幅自己新です。


・6位/高須賀眞子のコメント
「5007点の自己ベストで6位に入賞することができました。これまで、本当にたくさんの仲間や先生方に支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです。今回の試合では、まだまだ、自分の新たな課題を見つけることができました。来年の目標である日本インカレ優勝を達成するために、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。応援やサポートをしてくださった皆さん、本当にありがとうございました。」



【9月8日】


<女子10000mW>


9時15分のスタートで23人が出場。


学芸大からは、エントリー記録で3・4・14番目に位置する八木望(1年/埼玉・熊谷女子高校出身)、根本侑実(2年/千葉・佐原高校出身)、渡邊志穂(1年/埼玉・春日部東高校出身)のトリオが出場しました。


今回のこの種目に3人がフルエントリーしたのは学芸大のみです。


スタートから学生記録保持者で4連覇を狙う岡田久美子選手(立教大/4年)がトップを引き、それにユニバーシアード代表の前田浩唯選手(立命館大/4年)がピタリとつく展開。


学芸大トリオは3位集団の前方でレースを進めました。前半を終わって3位集団は6人となり、学芸大トリオも八木を先頭にこの中に。歩型違反で失格したり後半で大きく失速しない限りは3人揃っての入賞が濃厚になってきました。


ほどなく、3位集団から2人が遅れ、学芸大トリオに岡部文子選手(埼玉医大/3年)の4人に。7200m過ぎで根本が遅れ始めましたが、8000mで根本は3~5位集団から5秒遅れで大きく失速することなく踏ん張ります。


8400mで八木がペースを上げると渡邊が取り残されます。まもなく八木が単独3位、4位・岡部選手、5位・渡邊の順に。渡邊から8秒遅れて6位が根本。


ここまで粘っていた渡邊ですが、スタミナが切れてきたのかスローダウン。根本がその差をどんどん縮めてきて8800mで追いつき逆転します。八木、岡部選手、根本、渡邊の順となりそのままラスト1周。渡邊は7位の選手に3秒まで差を詰められましたが何とか6位の座をキープしてフィニッシュ。3・5・6位で「トリオ入賞」を果たしました。


全種目を含めて、学芸大勢の日本インカレでの「トリオ入賞」は、2003年の七種競技(3・5・7位)以来10年ぶり2回目のことでした。


なお、女子の競歩は1991年から日本インカレの正式種目として採用されましたが(1991~2003年は5000mW)、他大学を含めて「トリオ入賞」は、今回の学芸大が史上初となりました。これで学芸大は女子10000mWで、2011年の4・5位、2012年の7・8位に続き3年連続の複数入賞です。


八木は、5月の関東インカレ(2位)に続く表彰台。


また、根本は前回の8位に続き2年連続入賞で、入学以来出場した主要大会(関東インカレ、日本インカレ、全日本競歩高畠大会、日本選手権20km競歩、日本学生20km競歩)のすべてで入賞を果たしたことになります。


渡邊は、関東インカレは4週間前に肋骨を痛めて無念の欠場でしたが、10000mWの大学デビュー戦を自己新での6位入賞で飾りました。


・3位入賞/八木 望のコメント
「競歩という種目は、歩型がとても重要で、失格になってしまう場合があります。今回、私は、それを恐れてしまい、消極的なレースになってしまいました。しかし、励ましや応援をしてくださった先生、コーチ、仲間や家族の支えでスタートラインに立ち、歩ききることができました。そして、3位に入賞することができました。とても感謝しています。ありがとうございました。今後は、安定した歩型を身につけ、自信を持って歩けるように練習をしていきたいと思います。」


・5位入賞/根本侑実のコメント
「応援ありがとうございました。競歩の女子が全員入賞できたことはとても嬉しいです。このようなお互いに刺激しあえる仲間たちと練習できることの幸せを改めて感じました。しかし、個人的にはタイムは納得できていないので、10月の国体や高畠20kmでは結果を出せるように、ここからまた一段と練習を積んでいきたいと思います。」


・6位入賞/渡邊志穂のコメント
「私は、関東インカレに怪我で出場することができなかった悔しさの分、今回の日本インカレには、一層の気持ちの高まりがあり、挑みました。トラックのどこを歩いていても、聞こえてくる絶え間のない仲間からの応援に励まされ、自己ベストの更新と6位入賞を果たすことができました。たくさんの人に支えられ、感謝の気持ちで一杯です。これからも、改善点としっかりと向き合い、更に成長し、表彰台に乗れる選手になれるように貪欲に練習していきたいと思います。」 



<女子100mH&400mH>


2012年に100mHで4位、400mHで5位とハードル2種目で入賞している西野愛梨(4年/東京高校出身)が、両種目での表彰台を目指して出場しました。エントリー記録によるランクは100mHが6位、400mHが4位。


6月の日本選手権でも西野は100mH8位、400mH7位で、出場者中ただひとりハードル2種目で入賞しているので、途中でハードルを大きく引っかけるなどの大きなアクシデントでもなければ今回も両種目での入賞が有望と思われました。


ただ、少し気にかかることがありました。


7月28日のトワイライトゲームスの100mHの途中で転倒し脚や腰を打撲。8月3日に札幌で行われた全国教育系大学対校の欠場を余儀なくされ、その後の回復状況が心配されていたのでした。しかし、大会2日目の予選は両種目とも組のトップで2位に大差をつけての余裕の通過。心配はこれで払拭されました。


しかし、最終日は、
11:10 100mH準決勝 3組2着+2
12:45 400mH決勝
14:35 100mH決勝
というスケジュール。


予選での走りからして100mHの準決勝は問題なく通過できそうですが、400mH決勝から100mH決勝までの1時間50分で身体に蓄積された乳酸をいかに除去できるかがポイントになりそうでした。


最初の100mH準決勝は、第1組のトップ。速報タイマーは「13秒53」で止まりましたが、正式記録は「13秒51」(+1.4)となって、6月8日の日本選手権での13秒63(予選)と13秒60(決勝)、6月22日の日本学生個人選手権での13秒59に続き今年4回目の自己新記録で、自身の学芸大学記録を0秒08更新しました。13秒51は、準決勝全3組のトータルでもトップのタイムで「表彰台」に一歩近づきました。


決勝では、第2組のトップ(13秒74/+1.0)で2012年2位で今年の日本選手権4位の相馬絵里子選手(筑波大/4年)、第3組トップ(13秒65/-0.3)で高校1年生で2010年の全国インターハイ100mを制しこのところ100mHにも本格的に進出してきた青木益未選手(環太平洋大/1年/2013年日本選手権6位)あたりがライバルになりそうです。


次は、1時間35分後の400mH決勝です。


前日に行われた西野の予選記録は、59秒55で予選6組全体の3番目。予選全体のトップは59秒38の杉山真奈穂選手(福岡大/3年)で6月の日本選手権5位。2番目は59秒46の松田絵梨選手(筑波大/院1年)で日本選手権6位。予選での走りからすると松田選手が好調そうでした。関東インカレチャンピオン(西野は2位)で日本選手権2位の優勝候補筆頭の吉良愛美選手(中大/4年)は、予選や400mのフラットレースでの走りからすると本来の調子ではないように思われました。また、2連覇を目指していた三木汐莉選手(東大阪大/4年)は予選で姿を消しました。


決勝のレーンは、松田選手が3レーン、西野が4レーン、杉山選手が6レーン、吉良選手が8レーン。


号砲とともに松田選手がスピードを上げ、150m付近で早くもひとつ外側の西野に並びます。200mでその差は約7~8m。300mで西野は4位、松田選手との差は5~6m。9台目で瀧澤彩選手(慶応大/1年)をかわして3位に。


10台目を越えたところで杉山選手をかわして2位に上がって松田選手を追います。


残り30mあまりで松田選手との差をぐんぐん縮めますが、その差が2m半くらいになったところがフィニッシュラインで0秒37差(58秒51と58秒88)で2位。4年目にして初の「表彰台」をゲットしました。


1時間50分後が100mHの決勝です。


ダウンを済ませた西野はスタンド下の大会議室に設けられたトレーナールームに向かいました。そこにはお揃いの黒い半袖ポロシャツを着た男子3人、女子2人の学生トレーナーが待ち構えていました。


女子短距離ブロックで揃えたショッキングピンクの半袖ポロシャツ姿でベッドにうつぶせになった西野は、背中・右脚・左脚・足部など数人がかりでの学生トレーナーたちの懸命のマッサージに全幅の信頼をおいてその身をゆだねました。


そして14時34分、西野はホームストレート100mのスタートラインの後方3mの3レーンに立っていました。

「第3レーン、西野愛梨さん、東京学芸大学」と女性の場内アナウンス。西野は右手を挙げてからメインスタンドの方向に一礼。


200mスタート付近中段のスタンドの学芸大応援席からは、「あいりーっ!」のコールがかかりました。それとほとんど同時に左方向の応援席の方向に向かって満面の笑顔とともに一礼。そのあと、両手で太ももと頬をパンパンと軽く2度たたきました。


予選と準決勝での走りからして優勝候補筆頭と目される白いハイソックスが印象的な相馬選手が6レーン、このところ勢いがある青木選手が5レーン、準決勝で西野と0秒04差で2着だった上田美鈴選手(筑波大/院1年)が隣の4レーン、昨年3位の高橋麻実選手(中大/4年)が8レーンと並びました。


「セット」から1秒6後に轟いた号砲に西野は素早く反応しました。

3台目あたりまでは100m11秒82のスプリントのある青木選手が僅かにリードし西野は相馬選手、上田選手、高橋選手、田中杏梨選手(甲南大/1年)らとともに2位争い。


5~6台目あたりで相馬選手が僅かに抜け出し、西野は、青木選手、高橋選手と並び2位あたり。


7~8台目で西野が僅かながらも抜け出て単独2位に。


そのまま、相馬選手(13秒50)、西野(13秒58)、上田選手(13秒68)、高橋選手(13秒71)、青木選手(13秒75)の順でフィニッシュ。


準決勝での追風1.4mよりも風が弱まって追風0.2mだったこともあり西野のタイムは13秒58でしたが、400mHと掛け持ちの中での見事な2位フィニッシュとなりました。


今回、西野自身が日本インカレの2日前に行われた部内の壮行会で全部員に配布された紙に書いた目標は、


・100mH 「13秒50切りで表彰台! ずーっと大好きな100mH。最高の笑顔で表彰台に立つ!!」

・400mH 「ずっと目標にしている57秒台を出して、必ず表彰台に立つ!!」

でした。


2種目とも記録は掲げた目標には及びませんでしたが、「表彰台に立つ!!」は、見事に両種目とも達成することができました。


東京高校の3年生だった2009年の全国インターハイ(奈良)。

西野は、400mHが6位(60秒98)、100mHは、両リレーとの兼ね合いもあって予選を欠場でした。

ベスト記録は、14秒05と60秒15。


それから4年間、毎日毎日のコツコツと積み重ねた努力の結果、


100mHは、14秒01-->13秒95-->13秒90-->13秒86-->13秒78-->13秒63-->13秒60-->13秒59-->13秒51。


400mHは、60秒09-->59秒61-->59秒50-->59秒15-->58秒12 と一歩ずつ着実に記録を伸ばしてきました。


西野はそんな選手です。


・2種目で2位入賞/西野愛梨のコメント
「4度目にして初めて100mHと400mHの両種目において2位で表彰台に立つことができました。結果はもちろん、いつも支えてくださる先生方や仲間、家族が喜んでくれたことが何よりも嬉しかったです。仲間の応援の中で走れてとても幸せでしたし、今までで一番楽しいと感じるレースになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからは掴みかけた『日本一』を夢ではなく目標とし、仲間と共に日々精進していきたいと思います。本当にありがとうございました!」


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3日間、多くの卒業生や関係の方々が国立競技場にお運びくださり選手への暖かい応援・サポートをいただきありがとうごうざいました。


「女子総合8位以内入賞」の目標には惜しいところで届きませんでしたが、入賞した男子1人、女子5人のうち5人が3年生以下(4人が2年生以下)で来年以降につながる日本インカレであったかと思います。


9月15・16日/関東学生新人(国立競技場)

9月29日/関東大学女子駅伝(千葉・印西)

10月4~8日/国体(東京・味の素スタジアム)

10月12~14日/国公立23大学対校(町田)

10月18日/箱根駅伝予選会(東京・立川)

10月27日/全日本競歩高畠大会(山形・高畠)

をはじめ各大学主催の競技会などまだまだ秋のシーズンは続きます。


今後とも東京学芸大学陸上競技部をどうぞ宜しくお願いいたします。