サラさんの魂を救ったのはなぜカトリック教神父だったのか? | いぬわしさんのブログ

サラさんの魂を救ったのはなぜカトリック教神父だったのか?

 

サラさんが10月頃にそれまでの反ユダヤ、反共産主義の書き込みをツイッターでツィートするのをやめて、急にカトリック教のツィートばかりをするようになった。僕はサラさんに近い人たちから、「彼女はツイッター、YouTube、ニコニコ動画などで活動を始めてから急にサラさんをフォローしたり話題にする日本人が増えたのでビックリして、また、日本の極右論者との確執などもあって、精神的にまいっているらしい。しばらくそっとして様子をみるべき」という情報を聞いたことがあった。

 

その時に僕はサラさんに次のようなメッセージを送った。日本という国、特に日本の伝統的な在来宗教の在り方を知ってもらうために送ったのだった。

 

サラさんは恐らくアメリカのバイブルベルト(原理的なカトリック教徒が多い南部の州)の出身なので熱心で原理的なカトリック信者なのでしょうか?それを別にバカにはしてませんけど。

 

僕もドイツにいた時に原理的なカトリック信者の友達と話をしたことがあります。50才くらいの旦那さんと奥さんでしたが、旦那さんは聖書の販売をしていて奥さんはルーマニア出身でした。旦那さんが20代の時にチャウシェスク独裁政権のルーマニアに住む彼女とペンパルになって、それで、旦那さんは共産主義国のルーマニアから彼女を救いだすためにドイツの首相、EC(当時)の議長、国連事務総長などに手紙を書いて、彼女をチャウシェスク独裁政権のルーマニアからドイツへと亡命させることが出来たそうです。

 

だから、2人とも「無宗教はよくない。神様を信じないと、チャウシェスクみたいな共産主義の凶暴な独裁者が権力を持ってしまう」と言って心配してました。でも、大日本帝国では1945年の日本の敗戦までは天皇陛下が現人神だったという国が作った国家神道という宗教の失敗の話をすると、とてもビックリしてました。 

 

 原理的なカトリック信者は「ダーウィンの進化論は嘘で、人間は神の形をして創造主(イエス様)によって純粋な生き物として作られた」という定義になってますね。だから、その原理的カトリックのドイツ人友達夫婦は「犬が人間になることがないように、猿が人間になったなんて絶対にあり得ない。ダーウィンの進化論は間違っているんだよ」と言って笑ってました。

 

 日本では一部のカトリック教徒を除いて、ほとんど100%の日本人が学校教育でダーウィンの進化論に基づいた教育を受けるので、「全ての人間はキリスト様によって創造された」という考えは受け入れがたいですね。日本人もカトリック教徒で毎週教会に行くという習慣があればそういう考えになるのでしょうけどね。

 

日本人の場合は仏教、神道などの宗教儀式があるのは正月、お盆、お彼岸、冠婚葬祭、お祭りの時くらいに限られているので、あまり宗教的な話はしないですね。日本では宗教活動をしているとか発言すると、幸福の科学とか、かつてのオウム真理教とか、変な新興宗教をイメージする人が多いのは残念です。

 

日本は大日本帝国の時に明治新政府が富国強兵政策を推し進めるために、天皇陛下を現人神として国民に崇めるように教育して、それ以外の宗教に対してはあまり寛容ではない時代が70年間ほどありました。その間に日本の在来宗教、本来の神道、仏教などは弱くなりました。日本兵は「陛下の赤子(赤ん坊)たる同胞」と呼ばれて、日本軍は共産主義的な全体主義の思想の軍隊でした。

 

日本軍は神聖な軍隊とされて、「軍の統帥権は神聖にして干犯されるべからず。天皇は陸海軍を統帥する」という統帥権問題とか日本軍にはありました。つまり、実際に日本軍を動かすのは高級将校だけど、天皇だけが軍隊を動かすことが出来るので、必ず天皇陛下の裁可を受けなければいけないというとても難しい問題とかあったのです。

 

その後、大日本帝国が滅びると同時に国家神道は廃止となり、天皇陛下を現人神と日本人が崇めることは禁止となり、天皇の「人間宣言」もあって国家神道の影響は少なくなった。もちろん、国家神道の廃止にはGHQ(連合軍司令部)の命令があり、日本の共産主義者の協力もあった。日本の共産主義者は真剣にも毛沢東と連携をして「日本人民共和国」をつくることを目指していた。そして、GHQの幹部の多くはユダヤ人だった。日本人に現人神の天皇を否定して、軍隊のない平和憲法である「日本国憲法」を押し付けたのはユダヤ人どもだった。ユダヤ人は日本をアメリカ、イギリスと同じようにユダヤのいいなりになる国にするために、実験的憲法の「日本国憲法」を日本人に押し付けたのだった。

 

戦後に国家神道の活動が制限された後に、日本にある多くのお寺と神社が日本人の悩める魂の救済のために積極的に活動をしていれば、日本人の戦後の家族崩壊、いじめ、大量の自殺者、死刑肯定、過労死という考えと行動も少しは変わっただろう。でも、日本では在来宗教の仏教、神道の活動はあまり活発にならず、仏教は「葬式仏教」と呼ばれて、神社も初詣の時くらいにしかお参りをする人はいない。日本の仏教と神道はもっと悩める日本人を救うために活発な活動をするべきである。もし、日本のお寺の住職、神社の神主などが西洋のキリスト教の神父のように悩める人々の話の相談相手になっていたら、サラさんの悩める魂を救ったのはお寺の住職だっただろう。

 

1994年に亡くなった明治時代生まれの僕の父方のおじいさんの人生最後の様子を書きますが、明治、大正時代生まれの日本の老人というのは天皇陛下=現人神という教育を受けているので亡くなる前には、「天皇陛下と皇室を大事にしないといけない」ということを言い残す人が多いのです。おじいさんもこういうことを危篤状態になった時に駆け付けた親族に言ったそうです。 「今の軟弱な日本よりも大日本帝国の時代の方が良かった。全ての日本人は天皇陛下と皇室を最も大切な方々として尊敬をして、皇室の下に日本人はまとまらないといけない。戦後に共産主義者とユダヤ人が多かったGHQが作った日本国と日本国憲法などは早く破棄しないといけない。

 

サラさんが神道と八百万の神は悪魔だとか言って非難をしても、戦前生まれの年寄りの日本人は「天皇陛下と東郷元帥、乃木大将のような軍神を尊敬しなければいけない」という教育を70年以上前に受けているので、それを大きく変えるのは無理でしょう。70才以上の高齢者に「八百万の神、多宗教はおかしい」と非難しても、高齢者は若者とは違って柔軟に考えを変えられませんからね。 日本は色々と複雑な事情があってPEGANISM(多神教)の国になってしまったので、それは仕方がないことです。

 

下の写真は靖国神社で日本軍の勝利を祈願する日本兵たち。そして、もう1枚は大日本帝国時代は「現人神」とされていた昭和天皇が、戦勝国GHQのマッカーサー元帥と笑顔で並んで記念撮影をして、「人間宣言」をした時の写真。この時をもって大日本帝国の国家神道の時代は終わった。