大腸がんでもなかったということで、予定通り、手術が行われることになりました。


麻酔医との面談があるというので、麻酔科へ。

先生は、医者って感じがしない気のいいおっさん。
バラエティー番組とかで酔っ払いのオジさんにインタビューする企画に出てくる、陽気なサラリーマン(定年間近)って風情(笑)

しかも、先生の向かいに座らせられて気付いた。
ズボンのチャックが開いてる(笑)


まずは問診から。

卵のアレルギーは有るかとか、注射で異常があったことはあるかとか聞かれて、当日の麻酔の説明をされた。

開腹手術なので、全身麻酔。
背中に注射をして、吸入器をあてられたらコロッと寝てしまうらしい。

で、手術後、15分で目が覚めるとのこと。
ドラマの「医龍」で阿部サダヲが演じていた麻酔医の役割が今、初めて分かった。

勝手に、「この手術、2時間かかるっぽいから、2時間の麻酔やっとくね」みたいな感じかと思ってたわ(笑)
手術なんて始めてみないと、何時間かかるか分からない。
途中で目ぇ覚めちゃったら困るもんね。
麻酔医は手術中ちゃんとついてて、終わった段階で、麻酔吸入をやめるってことなんだ。
変なところに感動。

そして、手術後の痛みを抑えるために、手術後も背中に刺さりっぱなしになる麻酔薬があるらしい。
その「刺さりっぱなしになる」って何!?こわっ!!

麻酔医からのお知らせの紙をもらって終了。
1時間も時間取られてた割に、15分ぐらいで終わってますけど。

しかし、お知らせをもらって気づく。
「下着以外の着物を脱いで頂き、手術室のベッドへ移動します」

パンツ一丁…。
どんなパンツ履いていったらいいの?
いやそれどころか、この前、看護師から手術の説明された時「買ってもらう」と言われた術後セットの中にT字帯が入ってたから、術中にパンツも脱がされるんだ。
どんなパンツ履いていったらいいの?(2度目)




手術の説明には、親族も同席する。
父も「行くか?」と言ってたけど、ワタシの秘密がバレるかもしれないので、とりあえず丁重にお断りした。
母だけに同席してもらう。

ワタシと母が診察室に呼ばれ、先生から説明を受ける。

この前も言われたように、子宮筋腫はできる限りとる。
癒着部分は取れないかもしれない。

卵巣腫瘍は、右側は特に大きいので切除。左側は未婚ということも考慮して、悪い部分だけ取る。

卵巣腫瘍は術中検査に出して、良性ならそれで終了。

先生「問題は悪性だった時ですよね。この前も説明したように、悪性だったら、子宮全摘、卵巣も両方摘出、リンパ節と大網も切除が基本術式ですけど」
母「でも、そうなると子供が産めないんですよね」
先生「そうなりますね。温存療法も出来ないことはありませんけど、再発や転移が心配になります」
母「うーん、決めかねますね」
先生「取っちゃってからどうしてくれるんだって言われても取り返しがつかないので、よく、考えて決断してください」
母「ですよね。ただ、もういい年なので…」
先生「42歳未婚か……うん、中途半端」

おいおい、そんな正論を。

先生「とりあえず、入院するときまでに考えてきてくれればいいので」

そんなこんなで話終了。

次は、説明書や許諾書にハンコを押す作業。

いろいろあるのねー。

輸血していいですか?とか、特定生物由来製品を使用してもいいですか?とか、医者の説明よくわかりましたか?とか。

今時は大変だね。




最終説明終了後は、入院の説明をしてくれる職員のところへ。

駐車場やテレビについてなどの話を聞く。

高額療養費限度額適用認定証についても説明してくれた。
どうやら前までは、退院時に1回全額払って、一定額を超えた医療費は申請により「高額療養費」が戻ってくるという方法だったらしいが、今は最初から差し引いた額を払うようになるらしい。
「1回全額払って」が難しくて、手術受けらない経済状態の人もいるもんね。いい制度だ。

入院セットの説明もあった。
バスタオル、フェイスタオル、病衣が使い放題、着放題のセットを選ぶ。
パジャマとかもいいけど、なんかこの病院に何年もいる人みたいな気がして、縁起をかついで病衣を選択。



ここまでで、病院でやれることは終了。


次に来るときは入院だ。