夫婦で仕事をしながらバンド活動を続けて10年くらいになります。
このブログでは夫のことをバンマス(バンドマスター:作曲や作詞を手掛けている人がその役割になることが多い)と呼んでいます。

バンマスはギターと歌を担当しています。いわゆるボーカルギターというパートです。
たまにピアノを弾いたりしますが、メインで使っているのはギターです。

これはギタリストやベーシスト、ドラマーなど楽器好きな人にはあるあるなのかもしれませんが、バンマスは新しいギターを手に入れては手放すことを繰り返しています。
私はメインで使っている楽器が故障したときのためにサブを2本ほど持っていますが、まだそれを手放したことはありません。
反対にバンマスは今まで何本のギターを手に入れ、何本のギターを手放したのか、多分本人も覚えていないでしょう。

とはいえ、バンマスはとても慎重派。
新しいギターを手に入れるまでには、大体以下の手順を踏みます。

YouTubeなどで自分の好きなバンドの動画を見て使っているギターが気になる→ネットでそのギターを検索して画像で楽しむ→値段が手頃な新品or中古を見つける→妻(私)に伺いを立てる→OKが出る→やっぱり今持っているギターで十分だと思い直す→でもやっぱり諦められない!→もう一回検索する→まだ売れていない→どうしよう、やっぱりほしい…けどもうギターいっぱいある…→もう一度妻(私)に伺いを立てる→OKが出る→手放すギターを選別する→ギターを売るand買いに行く

この一連の流れが成功するとバンマスは新しいギターを手に入れます。
早くて数週間、長いときには数年の歳月をかけて新しいギターを我が家に迎え入れるのです。
これほど長い時間をかけていると、ときには手頃な値段で見つけられなかったり、買おうと決心した直後に売れてしまったりすることがあるかと思いますが、バンマスにはあまりそういったことが起こりません。
なぜなの不思議。

こうして迎えられたギターはまずバンマスに愛でられるところから始まります。
いそいそとストラップを付け替え、適当なコードをジャカジャカかき鳴らし、音の具合を確認した後、自分が抱えて一番格好良く見えるストラップの位置を探し、自分のスマホを私に差し出し「写真撮って!」とせがんできます。
私は言われるがままにバンマスの写真を撮り、なんなら短い動画まで撮って、バンマスに返してあげます。
その写真や動画の画をアップにしてまたギターを愛でるのです。

そして休日にスタジオに入る予定ができたら、またいそいそとギターをケースに入れ、スタジオでお披露目します。
メンバーはバンマス、私ともう一人の3ピースバンドなので、そのバンドメンバーに新しいギターを見せ、「格好良いね。」と褒めてもらったらバンドで音合わせをします。

ここでバンマスにとって長く使い続けるギターになるのか、手放すことになってしまうのかが分かれるのですが、長くなってしまったので次回に続きます。