おはようございます。ここ、吉野梅郷は、今にも、雨が、降ってきそうな、厚い、暗い、雲に、覆われた、朝を、迎えて、います。秋雨前線と、台風の、影響のため、今週も、こんな、お天気が、続きそうです。本當に、ほんの、わずか、2、3週間くらい、前までは、猛暑に、体も、心も、萎えて、しまっていたのに、今度は、この、何とも、暗く、はっきりと、しない、お天気に、再び、体も、心も、萎えそうに、成るとは‥。あの、スカットした、秋の、空と、風と、秋の、香りのもと、秋の、季節を、存分、味わって、みたい、ものですね。今日で、9月も、終わり。いよいよ、本格的な、秋の、季節が、始まる、はずなのですが‥。

 秋の、季節と、云えば、紫式部の、実が、益々、輝きを、増して、きて、います。今年は、色つやが、例年より、好く、この、時期の、景物としては、例年以上に、存在感を、増しています。この木、もともとは、野生種だとか。こんな、紫式部の、実が、野山に、満ち溢れて、いたら、それは、それは、壮観でしょうね。NHKテレビの、大河ドラマで、「光る君」が、放映されているためでしょうか。今年は、私たちの、年だとも、言いたげに、張り切って、その、姿を、周囲に、誇ります。実と、云えば、これからの、季節、草木の、実の、色彩に、目を、奪われるように、なります。草紅葉や、雑木の、紅葉と、共に、草木の、実が、色づいて、きます。木なら、柿の実、柚子の実。柚子など、染まり初めの、グラデーションも、染まりきった、深い、黄色の、色彩も、好い色合いですね。草なら、烏瓜の、実。染まり始めも、好いし、染まりきった、あの、朱色も、枯れ始めた、紅葉し始めた、木々の葉や、枯れ始めた、草の、葉の、中で、一際、目を、奪います。さらに、へくそ葛の、黄土色に、輝く、実。龍の髭の、瑠璃色に、輝く、大きめな、実。私め、この、実を、野の、宝石と、讃えます。藪蘭の、濃紺に、列を連なり、陽光に、輝く、姿も、好いですね。さらには、藪茗荷の、濃紺の、実が、風に、揺れる、姿に、冬の、季節の、始まりを、感じ、取ります。この、光景に、惹かれます。山牛蒡の、実は、近くで、見れば、毒々しい、赤味を、帯びた、濃紺の、実ですが、遠目からは、その、葉紅葉と、共に、枯れ始めた、野の、中に、輝きます。野葡萄や、山葡萄の、実の、染まり、初めの、淡い、青色も、魅力的ですね。龍の髭の、実に、劣らず、美しい、高貴な、感じの、する、山野が、生み出す、実なのです。そんな、山野の、実に、触れられる、季節を、思えば、この、はっきりしない、お天気が、続く、日々も、耐えられそうですね。

 

もったいない読書 金言抄 鷗外全集 (岩波書店 刊)から 34

  1.  露伴も紅葉も それぞれ方角を 異にした 異常な出来事を 書いてゐる
  2.  なんでも 世間で美しいとか 善いとか 云ふ事は 刹那の赫きである
  3.  文字で光明面を書くと云ふのは 刹那の赫きを書くので 暗黒面を 書くと云ふのは 事実を書くのである
  4.  暗黒面の作者は 灰色の平常の価値を 認めて書く
  5.  どうしても 自分の感情を 其人の内部に入り込ませて 活動させて見ること、即ち感情移入と云ふやうなことが 出来なくては 駄目だ