三十年を振り返る!!! そのニ 就職活動
“強くなりたい”
そう思って目指したのが、プロレスラーだった。
幼稚園児の頃に初代タイガーマスクさんが流行り、小学二年生でケンカに勝てない拙者は『プロレス入門』というちょっと厚めの本を買ってもらい強くなることを目指した。
その本に、プロレスラーのトレーニングや食事の事が書いてあり、それを参考にトレーニングしだす武尊少年。
体質なのか?なかなか思うように成長しなかったが、いろいろ試しながら鍛えていった。
そして、高校三年生になり、就職活動!
大手プロレス団体にも履歴書を出しましたが、「身長が足りない」と丁寧な手紙がきて落ちる。
やはり拙者のような小柄では、プロレスラーになれないのかな?
そんなタイミングで、週刊プロレスだったかな?未知の団体『レスリング・ユニオン』で練習生募集の記事が掲載されていた!
こうなれば、どの団体でもプロレスラーになれればいい!!
すぐに履歴書を送ると、数日後に電話がかかってくる。
当時は固定電話しかなく、家の電話だった。
レスリング・ユニオンの人からの電話だ。
千九百九十四年だったかな?一月二十九日だったか?
大雪の降った次の日、千葉県流山市の体育館に向かい、入門テストを受けに行く事になった。
続く