紅花〜コミュ症Blog〜

紅花〜コミュ症Blog〜

コミュ症だけど、自分なりに精一杯毎日を生きている。
そんな紅花(べにか)の悩める日々を綴ります。

すきな言葉
[人と比べてはいけない]

高校の先生が卒業シーズンに残した言葉です。
他人ばかり良く見えてつい嫉妬してしまうけれど
人は人、自分は自分。元々特別なオンリーワン。



8/13(木)、それは起こりました。

朝から雨がすごいなーとは思ってたけど、会社の誰も早く帰ろうという危機感は特別持ってなかった。


いつも通り仕事終わりに京葉線に乗り、蘇我駅に着いた時、吹き荒ぶ大雨と待ちぼうけする人々を見て、電車が止まっていることに気づいた。

京葉線でモノレールに乗り換えられていたら、この悲劇は起きなかったかもしれない。


突如、一斉に災害レベル5の警報アラームが皆んなのスマホから響き渡った。それを受け、電車はすべて運転停止。

時間的に夕飯が食べたかったので、駅ナカのコンビニでうどんやカロリーメイトを購入した。

旦那が迎えに来てくれるというので駅を脱出し、外を見て…目を疑った。


階段が水没している。その様子を上から皆が立ち尽くして見ている。数人は覚悟を決めて、バシャバシャと腰まである海の中に果敢に挑んで行った。

少し先に、ホテルがある。とにかく駅は人だらけでトイレもろくに行けない。

私も腕まくりをして覚悟を決め、一歩ずつ海に身を沈めて行った。

深いが、リュックの安全はギリギリ確保できる。


抵抗の強い水塊をかき分けて、5分ほどでホテルへ辿り着いた。電話対応に追われていて、案の定満室だった。それでも人の少なく広々としたロビーは心に安堵をもたらした。

カンパンを配って下さり、とても嬉しかった。

充電器も貸して頂き、水、食べ物、トイレ、居場所を確保できた私は少し余裕ができた。


気づいたらロビーにいた人々は時間と共に迎えが来たのか居なくなり、私1人になっていた。

申し訳ないが、停電でスマホも充電できず、動く気力もないのでロビー片隅のソファに横にならせて貰った。

吹き荒ぶ雨風、止まない落雷、フロントの薄あかり以外真っ暗なホテル、絶えず走行する救急車や消防車。そして、上がる水位。

ホテルスタッフの方が絶えず外の様子を見たり、土嚢を積んで下さるのが、とても安心だった。


停電だと、トイレの水を流すボタンが押せない。充電ができない。日常の当たり前を奪われてしまうことを実感した。

一時は水道も止まり、少しヒヤヒヤした。

駅に取り残された人たちは、電車内で一夜を過ごしたらしい。必要な食料を買い込み、ホテルに向かう決断をして本当に良かったと思う。


ロビーには色々な人が訪れた。チェックインをするファミリーは真っ暗で雷が鳴り止まぬ様子に子供が、怖いと泣いていた。部屋の空きや今後の状況を確認する人々。夜に出勤、朝に出勤してくるスタッフ。素晴らしいのは、誰も声を荒げたり文句を言わないこと。停電は仕方ない、スタッフの方も大変ですね、という会話。沢山の人の物語は、不安で孤独な気持ちを癒してくれた。


細切れ睡眠で何度かトイレに行った。服も濡れていたので夜は冷えて、クッションを盾に抱きしめていた。

そんなうちに少し雨がおさまって、朝が来た。

おはようございますの声が行き交う。水が引いたねー電車動いてないねーと色々な情報。


朝が来たことにほっとするが、まだ6時なので寝ていたい。目覚ましを掛けてた7時過ぎにちょうど停電が復旧した!パッと飛び起きた。

やっとスマホが充電できる。買い込んだパンを齧って朝食タイム。ほっとした瞬間だった。

お礼を言ってフロントに充電器を返し、ゴミも引き取ってもらえた。


旦那は、私を迎えに来ようとして車で浸水し、レスキュー隊に救出された。朝、千葉駅で合流することにしたが、JRもバスもタクシーも動いてなさそうなので、1時間歩いて行くことに。

でも地味に暑くてきつい…すると、レンタル電動自転車を発見。ラックから外れて倒れてたけど、うごいた!アプリをダウンロードして早速利用。


自転車じゃなく、小型原付だった…

漕ぐんじゃなくて、アクセルあるよ!

歩道モード6km、車道モード20kmが選択できるのもめっちゃ良い。

歩道は歩くより遅いけど笑

車道走ってみたら段々気持ちよくなって、冠水で乗り捨てられた車たちを避けながら、スイスイ20分ほど走っていた。160円で済んだ…安すぎる。


それで何とか千葉駅に到着。

旦那と合流して、JR動いてないからモノレール、そこからバスと乗り継いで家路についた。


ぜんぶ夢だったんじゃないかと思うような、濃い1日が終わった。

日常は当たり前じゃない、幸せなんだなと感じた。また命拾いした…私にはまだやるべきことがあるということかもしれない。