なぜか事実と異なる説明の『東村山市民新聞』3 | 断片的な日々 

なぜか事実と異なる説明の『東村山市民新聞』3

6月2日に起きた「朝木直子議員による傍聴者撮影」の件についての続きを報告する。


千葉英司氏と筆者が市庁舎玄関から出て1.5メートルほど進んだ時点で、前方約3~4メートルほどの地点で、こちらにカメラを向け、あたかも撮影をしているかのような動作をしている、東村山市議会の朝木直子議員の姿を確認した。その際、撮影そのものは確認できなかったものの、カメラのレンズ部分は明らかに千葉氏と筆者のほうに向けられていたことは明確に確認できた。


この行為について、『東村山市民新聞』は、「撮影ではなくからかい行為」であると明確に認めている。


>>>>>>>>

 そこで、朝木議員は一計を案じ、しばらくカメラで「車椅子用スロープ」を撮影するポーズをわざと続けて、駐車場に移動した。シャッター自体をきってないし、もちろん、フラッシュなど使うわけがない。つまり、チバ元副署長らは、すっかりからかわれたのだ!

(『東村山市民新聞』〈アッハッハ!やはり、みごとにひっかかった「創価系」! その上、信者議長とチバ元副署長の関係が判明〉より引用)

>>>>>>>>


この朝木議員の行為に対して、千葉氏は日常会話よりも明らかに大きな声量によって、朝木議員に向かって数回にわたって抗議を行った。これが『東村山市民新聞』でいうところの「一人で怒鳴っていた」という行為である。


一方、筆者はというと、とくに何も言わずに黙っていた。取材活動などで無断で写真をとられたり、不自然な質問をされたり、あるいは恫喝めいたことをされたりというのは珍しくない。いわば、筆者個人としては「やりたければ、勝手にどうぞ」という考えであり、写真程度では痛くも痒くもない。


その後、朝木議員はほんの少しの間、カメラを構えてそのまま千葉氏と筆者を見ていたが、やがて駐車場のほうに歩いていった。その朝木氏のうしろ姿に、千葉氏はさらに抗議を行った。


これが6月2日正午過ぎに起こった出来事の一部始終である。時間にして3分から4分程度の間であった。


この出来事について、『東村山市民新聞』はさらに次のように述べている。


>>>>>>>>

 チバ副署長が創価系ライターらと市議会本会議場の傍聴席にいる証拠の写真なら、ともかく、市役所玄関から出てきた風景をとっても、まるで意味のないことは明らかで、電池の無駄遣いなのだ。強いて言えば「チバさん!自分を有名タレントだとでも思ってんの?」という勘違いの典型といったところだ。

 矢野議員も朝木議員も、「車椅子用スロープ」の写真を何枚か取った後、すでに駐車場方向に移動していたが、
 このときである、突然、チバ元副署長が、勝手に怒鳴り始めたのは。
 つまり、チバ元副署長は「自分が写真を撮られている」とスッカリ思い込んだ!みごとな実にすばらしい結果、とあいなった。

(『東村山市民新聞』〈アッハッハ!やはり、みごとにひっかかった「創価系」! その上、信者議長とチバ元副署長の関係が判明〉より引用)

>>>>>>>>


上記引用にも、事実と異なる部分がある。


まず、「矢野議員も朝木議員も、「車椅子用スロープ」の写真を何枚か取った後、すでに駐車場方向に移動していた」とあるが、千葉氏と筆者が確認したのは朝木議員の姿だけであり、矢野穂積議員の姿は、市庁舎玄関、車椅子用スロープの付近、駐車場に向かう路上の、いずれにも存在していなかった。当然、朝木議員と矢野議員が移動する現場も確認されていない。


そして、前回のエントリーでも言及したが、朝木議員が千葉氏と筆者よりも先に屋外に出たとしても、わずか30秒から1分以内に、スロープを撮影してから駐車場方向に移動し、「からかい目的」によって撮影するふりをするというのは、非常に難しいと考えざるを得ない。


さらに、『東村山市民新聞』には記されていないが、千葉氏と筆者は、いずれも市議会傍聴者を示すバッジを胸につけていたということである。


確かに、傍聴席ではなく庁舎から出た屋外であれば、何らかの理由からある特定の人物に対して写真撮影をするかのような行為は認められるかもしれない。


しかし、明らかに市議会傍聴者と確認できるものを提示した人物に対して、かようなそぶりをたとえ「からかい目的」だったとても、認められるのであろうか。それが、法的な意味合いを持つかどうかは別としても。


(つづく)