ウチの患者さんで、私と同様の読書家がいます。以前はウチに来る度に色々なテーマで質問攻めを受けてきたのですが、最近は私の知らない知識を随分と蓄えてきたので、逆に私の方が質問攻めをすることもしばしば。
ずっと前、彼女に対話(ダイアローグ)の話をしました。対話とは、デビッド・ボームによると、
「対話の目的は、物事の分析ではなく、議論に勝つことでも意見を交換することでもない。いわば、あなたの意見を目の前に掲げて、それを見ることなのである」
対話(ダイアローグ)とは: ・情報やアイデアではなく「意味」を共有。 ・明確な「目的」を定めなくてもいい。 ・人を「説得」することは必要ない。 ・あらゆる「想定」を保留することが重要。
というものです(Amazonより引用)。
その際、プラトンの対話篇やハイゼンベルグの自伝「部分と全体」を読むと、そのような対話ができる相手が身近にいるのが羨ましくなるという話をしていたのですが、今日治療に訪れた彼女との会話を思い返すと、そういえば今日の会話は対話みたいになっていたなと思い嬉しくなりました。
今日のテーマは「誰かに要望がある時、ストレートに伝えるべきか、遠回しに伝えるべきか?」ということ。
もちろん望ましい方法は時と場合と相手や環境などによって異なります。そもそも正解なんてありません。伝え方によって上手くいく確率と上手くいかない確率の比が変化するだけでしょう。できるだけ上手くいくと思われる方法を考え、それでも上手くいかなかった時にどう対応するのかを考える。それでも上手くいかなかったら・・・という想定を何重にも作っておくっていうのが最も合理的な解答だと思います。とは言え、答えになってるようで答えになってないですね。
実は、今書いたことは彼女との会話の中で出てきたものではありません。複数の人間(独りでもできますが)が知識や意見を出し合い、それを持ち帰って更に考える。そして次に会ったときにまた新たな知識と意見を出し合い、それを繰り返すことによって思考をどんどん深めていく。それが「対話」の流儀です。
哲学者のショーペンハウアーは、本を読んでいる時には著者の考えに思考が支配されていて、自分自身では考えていないと警告しました。もちろんそうではない本の読み方をしている人もいるのでしょうが、私自身はどちらかというと支配されてしまう方です。ですから、ショーペンハウアーが言うように、本を閉じて自分の頭で考える時間が必要だと思ってはいるのですが、時間があると本を開いてしまいます。そういう意味でも対話の相手が必要ですね。
もし、面白い本やテーマがあったら教えて下さい。対話がしたいという方もぜひ。
ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ/英治出版

¥1,680
Amazon.co.jp
ずっと前、彼女に対話(ダイアローグ)の話をしました。対話とは、デビッド・ボームによると、
「対話の目的は、物事の分析ではなく、議論に勝つことでも意見を交換することでもない。いわば、あなたの意見を目の前に掲げて、それを見ることなのである」
対話(ダイアローグ)とは: ・情報やアイデアではなく「意味」を共有。 ・明確な「目的」を定めなくてもいい。 ・人を「説得」することは必要ない。 ・あらゆる「想定」を保留することが重要。
というものです(Amazonより引用)。
その際、プラトンの対話篇やハイゼンベルグの自伝「部分と全体」を読むと、そのような対話ができる相手が身近にいるのが羨ましくなるという話をしていたのですが、今日治療に訪れた彼女との会話を思い返すと、そういえば今日の会話は対話みたいになっていたなと思い嬉しくなりました。
今日のテーマは「誰かに要望がある時、ストレートに伝えるべきか、遠回しに伝えるべきか?」ということ。
もちろん望ましい方法は時と場合と相手や環境などによって異なります。そもそも正解なんてありません。伝え方によって上手くいく確率と上手くいかない確率の比が変化するだけでしょう。できるだけ上手くいくと思われる方法を考え、それでも上手くいかなかった時にどう対応するのかを考える。それでも上手くいかなかったら・・・という想定を何重にも作っておくっていうのが最も合理的な解答だと思います。とは言え、答えになってるようで答えになってないですね。
実は、今書いたことは彼女との会話の中で出てきたものではありません。複数の人間(独りでもできますが)が知識や意見を出し合い、それを持ち帰って更に考える。そして次に会ったときにまた新たな知識と意見を出し合い、それを繰り返すことによって思考をどんどん深めていく。それが「対話」の流儀です。
哲学者のショーペンハウアーは、本を読んでいる時には著者の考えに思考が支配されていて、自分自身では考えていないと警告しました。もちろんそうではない本の読み方をしている人もいるのでしょうが、私自身はどちらかというと支配されてしまう方です。ですから、ショーペンハウアーが言うように、本を閉じて自分の頭で考える時間が必要だと思ってはいるのですが、時間があると本を開いてしまいます。そういう意味でも対話の相手が必要ですね。
もし、面白い本やテーマがあったら教えて下さい。対話がしたいという方もぜひ。
ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ/英治出版

¥1,680
Amazon.co.jp






