いじめられ自殺
岩手で女子中学生
岩手県で 「成績が良いからといっていばるな」 「バイ菌」 と書いた紙切れをげた箱のズックに突っこまれるなどして同級生からいじめ続けられた中学一年生の女の子が、4月の新学期を前に首つり自殺していたことが、1日までに明らかになった。この女子生徒は、同県紫波郡都南村飯岡新田のI子さん(13)=同村立飯岡中1年=。I子さんは3月19日午後9時20分ごろ、自宅の自分の部屋で、腰ひもで首をくくって自殺を図っているのを、家族が発見、岩手県高次救急センターに運んだが、一週間後の26日に死亡した。
I子さんの両親の話によると、I子さんは、昨年7月ごろから同級生の女の子5人にいじめられるようになり、休み時間に悪口を言われたり、ズックの中にいやがらせの紙切れを入れられたりした。
このためI子さんの両親が担任の先生に相談したが、I子さんへのいやがらせは続き 「I子さんをいじめる会」 まで結成。昨年暮れにはクラブの部屋に閉じ込められて、同級生3人に悪口雑言を浴びせられ、I子さんは帰宅して涙ながらに 「本当に怖かった」 と母親に話した。
3月に入るといじめ方がさらにエスカレートし、授業中までひそひそ悪口を言われるようになった。
娘を失った両親は、「本当に悔しい。学校や教育委員会は、第二の犠牲者を出さないように、娘の死の意味をしっかりと受け止めて欲しい」 と、最愛の娘を失ったやりきれなさを訴えている。
滝村功飯岡中学校長の話
いじめられたことが自殺の原因とは思えない。この生徒は難しい性格の子で、担任教諭もきめ細かい指導に努めていた。こういう子でも学校はしっかり育てなければならない。生徒への影響を考えるとこれからが心配だ。
1982年4月2日信濃毎日新聞(9版)
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