昔のインタビューで
『プリンシパルはドラマを紡ぎ
アンサンブルは世界をつくる』
の話をしてたのですが
アナログ時計みたいだな
とも思ってしまいました
文字盤を舞台
時計の針がプリンシパル
情報は伝わりますよね
でも
そこで アンサンブルが後の文字だとすると
まさに背景であり 世界なのです
そこでメインキャストはしっかりしてるから
アンサンブルは新人で安く使おう!
となると
なーんか 微妙ですね
いれると だいぶバランスが取れて見えます
アンサンブルにもきちんとした人材を揃えると
見やすい時計が!
その時計をさらに
ヘリが出ますよ!
せりから山が出ますよ!
バリケードが出てきますよ!
舞台が凍りますよ!
そんな舞台美術という装飾があったり
文字を華やかに彩る衣装があったり
文字盤の裏側には
見えてないけれど しっかりと
ルールを守って歯車のように
信頼できるお仕事をされている
スタッフの皆さんがいて。。。
何が言いたいかというと
手間暇かかっていいものは出来上がるんだなぁと
日本ではプレビューやトライアウト公演が
なかなかやりにくい環境であり
最近ではチケット代の高騰も
確実に観劇回数を減らす原因のように感じております
チケットの席種を細かく分けて
近くで見たい人は高額にしたら?
そんな案も出るらしいのですが
その値上げした前方席がごっそり空席で。。。
なんてことも起きうるわけで
理想は語れるけれど
解決策は一向に思いつかないのです
・お金はかけなくてもいい舞台はできる
・けど、お金をかければその分成功率があがる
・でもお金をかけて素晴らしいキャストを揃えても 使い方次第で駄作に早変わり
・やはり 高い理想 や無茶を言う人がいても
それをやり抜くためのモチベーションが必要
ふむ。。。。。
私の中の結論は 『人間力』でした
演出家の求める世界を実現したい
そう思わせてくれる環境が
お客様を熱狂的にさせてくれたんじゃないかなぁ なんて
そんな気がしています。
安福毅(やっきぃ)