少し前の話ですが

とある裁判で「劇団員は労働者なのか?」

というニュースが流れ 裁判の結果が先日出ました

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テレビ朝日

Yahoo!ニュース

劇団運営会社へ未払い賃金を支払うよう

支払いを命じる。

 

との判決が出たのでした

 

もぅはるか昔 私も大学に音楽大学に行く時から

「将来大変だぞ 金が稼げないぞ 飯も食えないぞ」

と言われてました。

 

在学中に 劇団四季のオーディションを受け

大変だったのは 舞台が始まってからのひと月くらい。

幸いにも 実家暮らしで都内に住んでいたため

家賃を払うこともなく稽古に出られていたのですが

オペラ座の怪人で初舞台を踏んだのが 

大阪公演の「オペラ座の怪人」

もちろん当時は劇団のマンションもなく

ホテル住まいで部屋での自炊もできず

全て外食生活でした

 

で、、、

出演料って 日払いじゃなくて 

月にまとめて振り込まれるわけですよ

たしか 6月の終わり 締め日に1ステだけ出られて…

一日300円で過ごさないと 破たんする!!

コンビニで5本くらいの魚肉ソーセージを買って

朝昼夜とソーセージだったり 

当時250円くらいのかけそばを立ち食いそばで一食のみとか 

それこそ牛丼を昼夜二回に分けて食べるとか

劇場においてある 差し入れをバクバク食べてた

そんな記憶が蘇るのです。

 

その月の終わりから 連続出演になったので

もちろん それは最初の一か月だけでしたけど

不憫に思った先輩がご馳走してくれたり

救われたことが山ほどありました。

 

つい私なんかは 「芝居は稼げない」と先輩からも言われ続け

『そういうものなんだろうな』と

固まった思考でいたもので 

今回のように劇団で頑張ってるのに

不遇に扱われてしまったことが見直されるのは

結果として良い事のように思います。

 

ただ。。。 誰でも役者だけで稼げるわけじゃない とは思うのです

(自分の首を絞めることになりますが)

今回のケースは出演稽古だけでなく

スタッフワークとしての実働が認められての判決らしいので。

 

舞台芸術というものは昔から水商売ですし

私もたまたま 運がよくてまだしがみついてる

ってだけなので不安なんか山積みですよw

 

そんな中で 皆様からコメントいただけたり

感想を頂けたりすると とっても救われるのです

 

自分の収入が低い

自信がなくなる 自己否定

パフォーマンスの質が落ちる

仕事がうまくいかなくなる

ますます自信を失う

↓ 

 

もちろん!選んだのは自分で 自業自得 な訳ですから

スランプも含めて 自分と向き合うのが大事なんですけどね

 

長文すみません ちょっと裁判の話を知って

色々思うところありまして