ピエモンテ州リッチカルロダニエーレ訪問&ピエモンテ料理堪能 | トレジャーのブログ~Bom・ba・ba・ba~

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前回のカンパーニャの新ワイナリーカンリべッロと共にピエモンテからも新たな生産者のワインが日本初入荷いたしました!

ピエモンテのマニアック土着品種「ティモラッソ」の造り手でもあるワイナリー"リッチ・カルロ・ダニエーレをご紹介いたします!



オーナーのダニエーレ。とにかくティモラッソへの情熱が強い男です。
性格は明るく、ワイン造りの話しをする時は本当に楽しそうに話、まるで少年のようでした。


彼らのお家。僅か2部屋だけですが宿泊も提供しています。ほとんどが親族や友人が利用するようです。


中はこんな感じです。訪問した際はこちらでテイスティングをさせて頂きました。
暖炉と壁の飾りがほっこりしていて良い雰囲気でした!



彼らの畑に含まれている石灰岩。ブドウ樹の根は石灰岩を多く含むトルトーナの土壌から豊富なミネラルを吸い上げ、ワインの味わいに大きな影響を与えています。


彼らの主要品種"ティモラッソ"はこの石灰豊富な土壌のミネラルを色濃く反映させるのです。充実したアルコールのボリューム、ワイドで豊富なミネラルが中心の果実味で非常に力強い白ワインになります。

そんな彼らのワインのテイスティングをさせてもらいました。



このワインはテッレ・デル・ティモラッソ。ティモラッソ100%をマセラシオン3日間行い発酵。ステンレスタンクで熟成させた彼らの一番軸となるワインのひとつです。
ボリュームがありミネラルの豊潤な果実味。余韻もしっかりとしています。マセラシオンをしていますが、ブドウのフレッシュさ、優しさがしっかりと残っており飲みにくさは全くありません。コクの強い食材にも負けない芯のある味わいです。


こちらもティモラッソ100%。ですが、なんとマセラシオンを3ヶ月間行っています!色も少し茶色がかった黄金色をしております。濃密でビターな香り。樹脂のようなオイル感、蒸留酒を思わせる深い香りがあります。ダニエーレはワイン造りにはとても遊び心というか、実験的な考えを持っていて、その中で造られたのがこのティモラッソです。ティモラッソをロングマセラシオンした場合にどうなるか?というのを実際に行ってしまい、しっかりと美味しく造ってしまうところはすごいと思いました。現行でも非常に楽しみがいのあるワインですが、このワインの07年をテイスティングして思いました、まだまだ熟成出来るんだと。10年間程おいておくと楽しい事が起きるかもしれません。

上二つのワインは訪問時はまだ未入荷でしたが、現在は共に入荷しております。日本の倉庫でそろそろ落ち着いてきて状態も良好です。

そしてテイスティング後に醸造所を見学させてもらいました。
ジャッロ・ディコスタの2015年VTのまだマセラシオン中のをのぞかせてもらえました。



あなが空いた落としふたを上から載せて果帽が上がりすぎないようにしていました。良い色してますね!リリースはまだ4~5年後になるので先は長いですが…

ヴァルテル・マッサがティモラッソの可能性を世間に広め、それに続き複数の生産者が現在ではそれぞれの個性のあるティモラッソを造っています。ダニエーレはその中でも探求心が強く挑戦的なのかもしれません。悪だくみをする少年のような顔でこれからも面白いワインを造ってくれるでしょう。そんな彼のワインが少しでもたくさんの人々に飲んでもらえるようにトレジャーも挑戦していきます!


そして以下番外編。

その日の夜はバルバレスコのネイヴェという場所で夕食を食べましたがそれが本当においしかったのです…


ピエモンテ牛"ファッソーネ"を使ったカルネクルーダ。タルタルでは無くこのカルパッチョ状態の方が断然美味しい!程良くムチムチしていて肉の繊細な旨味と甘味が噛み締める程に広がります。後半レモンをかけましたが不要でした!そのままで十分。


そしてプリモはタヤリン。シンプルにバターで合えただけの状態。
もちろんこれに…


白トリュフたっぷりかけました!
正真正銘のアルバ産白トリュフがこんなに…
しっかりと混ぜて口の中に入れてみると信じられない香りとおいしさ!口の中が幸せな状態…
麺とバターもなんだか出来が違うのかも。原材料の差がもろに出るパスタなのか…


そしてセコンドは子豚のロースト。シンプルに焼いた肉汁を白ワインで軽くソースっぽくした感じ。これもおいしかったのですが、アンティとプリモの破壊力が抜群過ぎてややトーンダウン。そして写真でみるよりかなりボリューミーでお腹がパンパンになりました。

あとはコーヒー飲んでごちそう様だなぁと思っているとお店のオーナーから「ドルチェはどうする!?もちろん食って行くよな!?うちのドルチェは最高だぜ!!明日も元気になれるぜ!!!」みたいなお言葉…なんか体育会系な店主です。
お腹一杯でしたが観念して本当にちょこっとだけで、と伝え待つことしばし…


出てきたのがこちらのボネ。これも写真だとそうでもない大きさに見えますが、中身がしっかりチョコレートでとても重い!そしてすごく甘い!…でもめちゃくちゃおいしい!!!
胃袋の隙間をどうにか見つけてどうにか流し込みましたが、本場のボネはすごくおいしかった…ベストな状態で味わいたかったですが…口の中のとろけるおいしさとパンパンのお腹の苦しい悲鳴を感じながら一心不乱に食べ切りました!

そんなこんなでやっとレストランから解放され、宿のベットにありつけましたが、その日は身体を横にしないと中身が出そうで眠れませんでした…

初めてのピエモンテはたくさんのワインを飲み、たくさんの地元料理を味わえました。山だらけの素朴な土地ですが、ブドウも食材も元々の素材に恵まれた偉大な土地でした。

それではリッチカルロダニエーレ、サンタマリア、クレアルトのトレジャーピエモンテ3蔵を今後ともよろしくお願いします!