「はちみつ」の9つの健康効果と3つのリスク | obachanのブログ

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「ヒトの細胞は3か月で入れ替わる」
そんな言葉を聞いたことはありませんか?
私たちの食べるものを育てる「農業」という仕事。それは、他でもない私たち自身を育ててくれるとても尊い職業ではないでしょうか。

栄養素たっぷりのはちみつには、身体の老化を抑えたり、糖尿病の予防に役立ったりと、健康上のさまざまな効果があると言われている。米ヘルス誌や医療情報サイトのヘルスラインなどが紹介するはちみつの健康効果とリスクをもとに、ミツバチが生み出す不思議な力を見てみよう。

◆健康効果1.老化を遅らせる

はちみつはフラボノイドやフェノール酸などの抗酸化物質が豊富であり、しかもほぼ自然のままの状態で含まれている。そのため、酸化ストレスの軽減効果が高く、身体の老化予防に役立つと考えられている。抗酸化物質は、濃い色のはちみつにより多く含まれている傾向がある。

◆健康効果2.運動能力を高める

米メンフィス大学がアスリートの持続性への影響を研究したところ、はちみつはブドウ糖と同等かそれ以上の効果があることがわかった。大さじ1杯で17グラムの炭水化物を摂取でき、運動中のエネルギー源として有益だ。また、はちみつは徐々に糖分を放出することから、エネルギーの持続性の面でも有利だ。

◆健康効果3.心臓血管の健康状態を改善する

はちみつは血圧を下げ、心拍数を調整し、血中脂質を改善する可能性がある。4500人以上を対象にしたある研究では、はちみつを適度に摂取することで、女性の高血圧リスクの低減につながるとの結果が出た。また、はちみつにはプロポリスも含まれている。プロポリスは動脈硬化と冠動脈疾患を予防する可能性がある。

◆健康効果4.傷の治りが早くなる

研究によるとはちみつは、II度までのやけど(痛みがあり水ぶくれができる程度)や、手術後に感染した傷の治癒に効果的である。特にニュージーランド産の高級なマヌカハニーで効果が高い。はちみつに含まれる過酸化水素が、高い抗菌・抗炎症作用を発揮すると考えられている。

◆健康効果5.胃酸の逆流を抑える

はちみつを食べることで食道と胃が覆われ、胃酸の上昇を抑える。これにより、逆流性食道炎の症状緩和に役立つと考えられている。ただし、これを裏付ける臨床研究は十分でないため、今後の研究が待たれる。

◆健康効果6.栄養素が豊富

大さじ1杯のはちみつはおよそ61キロカロリーで、17グラムの炭水化物、およびビタミンB2の一種である微量のリボフラビンと銅などを含む一方、脂質は含まれない。また、はちみつにはポリフェノールが豊富で、リン、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど31種類のミネラルが含まれている。

◆健康効果7.砂糖より血糖値コントロールに有利

通常の砂糖よりもはちみつの方がGI値が低く、血糖値コントロールにやや有益だと考えられている。研究によると、はちみつは血中アディポネクチン濃度を上昇させ、2型糖尿病患者の空腹時血糖値を改善する可能性がある。

◆健康効果8.子供の咳を抑える

はちみつは子供の咳を抑える効果があり、医薬品成分のジフェンヒドラミンを上回る。副作用もなく、子供の咳を抑え、持続期間を短縮する可能性がある。ただし、1歳未満の子どもには決して与えてはならない。

◆健康効果9.がんの進行を抑える可能性がある

実験室で行われた2010年の研究では、トアランはちみつについて、乳がんと子宮頸がんに対する抗がん効果が示唆された。もっとも、この知見は予備的なものであり、がんに対するはちみつの有効性を確認するうえで今後より多くの臨床試験が待たれる。

◆リスク1.カロリーが高い

健康効果を秘めたはちみつだが、摂取には注意点もある。はちみつはカロリーが高く、適度な摂取量に抑える必要がある。米心臓協会は、砂糖の添加を女性なら日に100キロカロリー、男性なら150キロカロリーまでに抑えるよう推奨している。すべてはちみつに換算すると、女性で小さじ6杯、男性で小さじ9杯に相当する。

◆リスク2.ボツリヌス中毒に注意

はちみつには、ボツリヌス症を引き起こす細菌が含まれているおそれがあり、特に乳幼児に深刻な影響を及ぼす。アメリカの乳児ボツリヌス症例の約20%がはちみつに由来する。12ヶ月未満の子供にははちみつを与えてはならない。

◆リスク3.はちみつアレルギー

はちみつには花粉と蜂の消化酵素の混合物が含まれており、これは蜂花粉と呼ばれる。まれではあるが、蜂花粉が深刻なアレルギー反応を引き起こすことがあるので注意を要する。