小学校の校庭の棒は、なんて名前だろう。
鉄棒のことではない。
縦に立ってるやつだ。
消防署の隊員がするする降りるやつ。
そんなイメージのあれだ。
皆さんにも↑というようなイメージが浮かんだでしょうか?
校庭にあるのは登ることに使われる。
(もちろん、登ったらするする降りる)
 
ところで、僕は懸垂が出来ない。
小学生のころには出来なかった。
中学校のときにも、
高校生のときも、
大学生のときも、
25歳を過ぎたころ、肉体労働の仕事をしてたことがあった。
(疲れるし、怒鳴られるので半年で辞めたが)
そのときは懸垂ができたかもしれない。
倉庫の鉄骨をよじ登って、ダンボールをこじ開けて、製品を取り出して、
したの人に渡したりできた。
「ああ、今懸垂できる」と思った。
 
話を戻そう、どこに?
小学生の頃、体育の時間。
先生が「あの棒を登れ」と言ったのだ。
みんな並んで登っていった。
登れない人もいた。
僕は懸垂が出来ないから、「無理かもしれない」と思った。
僕の順番になるまで、他の生徒が登るのを見ていた。
登れないのは、はじめから少しも登れない。
仕方がないから、ジャンプして少しでも高い場所をつかもうとするばかりだ。
登れるのは、腕を完全に伸ばさない。
腕と足を棒に絡ませ、少しずつ登っているのだ。
「腕を完全に伸ばしたら、棒をつかんだ手を自分の元に引き寄せられないな」
ととっさに思った。
 
僕の番が回ってきた。
まず、地面に足をつけた状態で腕を伸ばさず、棒をつかむ。
腕を出来るだけ伸ばさないために、鉄棒を握ったこぶしの分だけ、
上昇する。
すなわち下にある方の手で、上の方の拳の上をつかむ。
腕は体にひきつけたまま、落語家がうなぎをつかむ演技をするような
要領で次々に持ち替えていく。
この方法だと、腕の力はあまり使わず、握力だけで登れる。
 
この話に落ちはあるのか。
登れた話だから、落ちはないのか。
 
「自分への教訓」
途方もなく高く見える目標も、出来ることに細分化して、
ゆっくり少しずつ進めれば出来るかもしれない。
 
物事の細分化、仕事の細分化。
これを意識的にする。
 
「会社に行くのがいやだ」
このような課題には、どう取り組むべきか。
1 仕事に間に合う時間に目覚める。
2 布団をとっぱらう。
3 体を起こす。
4 ベッドに座る。
5 立ち上がる。
6 めがねを探す。
7 めがねのつるを広げる。
8 めがねを装着する。
9 スリッパを履く。
10 トイレに行く。
11 ドアを開く。
省略
12 道をあるく。
13 扉を開ける。
14 中に入る。
15 扉を閉める。
16 明かりをつける。
17 出会う人みんなに出来るだけ「おはようごじゃいます」と小さな声で言う。
18 タイムカードを押す。
 
いつの間にか、会社に来ているではないか。
 
「仕事がめんどくさい」という課題には。
1 座る
2 デスクの明かりをつける。
3 PCをみる。
4 使うソフトウェアのアイコンをダブルクリックする。
5 起動するのを「心静かに待つ」
7 作る文書のタイトルを考える
8 タイトルを入力する
9 一番言いたいところから書く。
10 必要なことを並べて書く。
11 意味が通る言葉に直す。
12 読む人に分かるように直す。
13 読みやすくする。
14 読み返す。
15 10~14を繰り返す。
16 心の中で声に出して読んでるフリをする。
17 誤字脱字を直す。
18 地球資源に敬意を払い、印刷する。
19 さらに読み直す。
20 軽い気持ちで提出してしまう。
21 手直しを指示される。
22 14辺りで行きつ戻りつする。
※創造は人の技、編集は神の業。(たぶんスティーブンキング(1947年~)が言った)
 
そのうち完成する。
結果、時間がかかる。評価が下がる。もう奴に任せるのは止めようと思われる。
違う仕事に回される。だんだん居づらくなる。
でも、1から22を繰り返す。
 
最悪、会社を辞める→「会社に行かないぞ。ラッキー」
普通、実力並みのところに収まる「ま、いいか。いいかな。たぶん」
最良、なんかおもしれーとか思う。
本当の最悪あるは最良。実力を評価されてより難しい仕事を任せられる。
その他、すべてを受け入れられるようになる。
どちらにしても、少しずつやるしかない。結果には意味がない。
行為のみが人生だから。
好きか嫌いかは気分しだい。
善か悪かは歴史しだい.。
幸せかどうかも、まぼろしに過ぎない。
大切なのは、出来るだけ極限にまで細分化すること。
人の呼吸を見られるように。自分の鼓動を感じるように。
自分の発言に注意を払えるように。
言い過ぎ、言い足らずのないように。
 
「時間の矢」をウィキペディアで検索。
今、何でも出来るけど、過去のことは触れもしない。
未来ことは考えられても、今は触れもしない。
 
どんなことでもいつかはおわる。