10/6/24 19時20分
目覚めたままで生きて行けるというのか。
夢を見続けなければ、この現実と向き合うことなど、
到底出来ない。
希望を失ったままで生きて行けるというのか。
生身に触れる風は冷たすぎて、
それに気づいてしまった。
知恵は希望を与えてはくれない。
夢を見させてくれない。
すでにある知識は、現実を実感させるだけ。
目覚めたままでは、現実は厳しさだけを見せ付ける。
ずっとトンネルの中をさまようようだ。
ある時ふと気づいてしまう、すべてはむなしい。
動き続ける地球や社会の中、めまぐるしい変化に
付いていけず。繰り返しの毎日に辟易する。
時間は絶えず流れ、すべてが消耗し続ける。
夢中になれるもの。
世界を見渡せないなら、一つだけに打ち込みたい。
未来も過去も見たくないから、顔を上げず歩き続けたい。
僕か知る現実とは、記憶にある過去と想像の中の未来。
ずっと不安だった過去と、きっと続く不安な未来。