古都の寺院の隠された真実を求めて-201208280913000.jpg
阿弥陀如来立像(重文、鎌倉時代、快慶作)山門外の案内看板より

 こちらのお寺は、拝観料は取られないとの事でしたので、お供えの水菓子は用意していきましたが、栞を頂いた事もあり300円を収蔵庫の阿弥陀如来の前にお供えさせてもらいました。

 頂いた栞から抜粋して、字が見つからない部分など、一部書き替えて紹介させてもらいます。 


阿弥陀如来立像 鎌倉時代・快慶作 
材質 ヒノキ 
像高 81.4センチ 

 昭和60年6月6日、国・重要文化財の指定を受けました。 
 阿弥陀如来像は鎌倉の名匠快慶の作であることは、すでによく知られていました。決め手の足ほぞの墨書銘「巧匠安阿弥陀佛」に多少の疑問点があって、真作とみなすことに時間を要していたのです。「安阿弥陀佛」は快慶の別称です。 

 昭和58年6月6日から始まった、田原本町が行なった仏像調査で、観察だけでなくX線を使用した科学的な調査の結果「快慶の真作」と確認されました。 

 快慶の特色が随所に出ています。胎内に文書が納入していることもX線透視で確かめられました。また安養寺像の表情は、眼の見開きが強くなく、成熟した感じがあり、頬に張りがあって、ふくよかな感じが出ている力の充実した像です。 制作年代は建仁(1201~1204)の頃と推定されています。ちょうど快慶の壮年期にあたり、もっとも脂ののった時期の作品です。 


 こちらの拝観は一週間から十日くらい前に、お寺に連絡を入れて予約をする必要があります。 

 僕は車が無いので、近鉄田原本の駅からタクシーを利用しましたが料金は片道750円でした。 


安養寺 
奈良県磯城郡田原本町八尾40
TEL0744‐33‐0753