古都の寺院の隠された真実を求めて-201208152147000.jpg
千手観音立像(長浜市指定文化財、室町時代)絵はがきより

 次に訪ねたのは、このツアー最後の拝観寺院となる高月観音堂[大円寺]です。

 「高月町観光ガイド・ルートマップ」では次のように紹介されています。 

 本尊は室町時代の作で、戦乱の昔に兵火から逃れて、岩の上に立たれたとされ、火災から村人を守る「火除けの観音さま」として広く信仰されています。 
 不動明王や毘沙門、弁財天など数体の仏像や奉納された絵馬なども大切に保存されています。 
 境内には、松尾芭蕉の句碑などもあります。 
 釈迦苦行像は歴史民族資料館に展示されています。

 境内には「慈眼山大円寺 由来」と題した石碑がありましたので最後に紹介させてもらいます。 

 この後、観音さまを巡りスタンプを集め、景品を抽選でゲットする企画の抽選場所になっていたチサンハウス高月に立ち寄り、その後、JR高月駅前のバスターミナルまで送ってもらい解散となりました。 
 少し慌ただしい所もあるツアーでしたが、僕なりに楽しませてもらいました。

 来年も、今回とは違う場所を巡るツアーのコースがあれば是非、参加したいなと思っています。


慈眼山大円寺 由来 

 延暦年間、伝教大師最澄が訪れて十一面千手救世観世音菩薩像を彫刻し、七堂伽藍を建立す。応仁の頃、僧笑山が曹洞宗に改宗。その後、度重なる兵火にかかるが、不思議なことに観音像は、自ら火難をのがれて石の上に立ち、そのお姿は美しく光り輝いていたという。 
 翌年、観音さまの夢告をうけた村人が、新たに一堂を再建し、その後、江洲伊香三十三観音霊場の第七札所として広く信仰を集め、村民一体となって護持している。 
 この観音さまは、ひとたび参拝すれば、現世には「罪業は消滅し、無病の利益も得る」ことができ、来世には「浄土に往生する」こと疑いなき、大慈大悲の誠に有難い尊像であり、また火災から人々を守る「火除けの観音さま」でもある。