本尊南側後方に安置された十大弟子像の内の五躰
本尊北側後方に安置された十大弟子像の内の五躰
「興福寺曼荼羅図」では、十大弟子像は本尊の左右後方に五躰ずつ安置され、前に二躰、後ろに三躰の左右対称の配置になっています。
本尊北側後方に安置された赤い袈裟を被った像は、保延六年(1140)に大江親通が南都巡礼の後に記した「七大寺巡礼私記」の記述から大迦葉像と分かりますが、その他は不明です。
興福寺国宝館に現存する十大弟子像は六躰のみで、関東大震災で焼失した一躰の全身像の写真を入れても七躰の比較しか出来ませんが、「興福寺曼荼羅図」に描かれたものと像容が一致するものは有りません。