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本尊阿弥陀如来坐像(1151年、重文)(絵はがきより)
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住職が発行された「大地獄絵」の解説書の表紙

 ご住職からお聞きした絵解きの始まる時間より早めに本堂に入りましたが、既に本堂には沢山の拝観の方がおられました。 
 この日、団体の拝観予約が入っていたので大地獄絵の公開を延長し、その方達のために、ご住職による絵解きも予定されていたようで、それに便乗出来てラッキーでした。 

 ご住職が本堂に来られ、まずは、お寺の沿革、ご本尊の説明をされましたが、こちらの阿弥陀三尊像は、玉眼を使用した仏像としては日本最古のものだそうで、お寺の栞には、堂々とした量感、写実的な表現は藤原時代にあって次の鎌倉時代の作風の先駆といえ、慶派に大きな影響を与えたと書かれていました。 

 本堂内の東側の壁に大地獄絵九幅が掛けられていたので、ご住職が、その前に移動され、いよいよ大地獄絵の絵解きが始まりました。 
 ご住職の語り口調は、芸能人でいえば綾小路きみまろさんの雰囲気が有り、時事の話題も取り入れた解りやすくて楽しい絵解き説法でした。 

 絵解きが終了後、ご住職から厚かましいお願いですが、文化財の修理、維持には莫大な費用がかかり、指定文化財の場合も、お寺の負担部分を捻出するのは大変で、出来れば、ご寄進をお願いしたいとの話が有り、千円以上のご寄進をいただければ、ご住職が書かれた大地獄絵の解説書を差し上げたいとの事でした。
 私は大地獄絵の解説書に興味が有ったので、そのようにさせてもらいましたが、大地獄絵の各場面をカラーで紹介し、簡潔に説明を載せた、とても読み易い冊子になっていました。