24日に斑鳩文化財センターを訪ねましたが、3日にいかるがホールで購入した「史跡中宮寺跡シンポジウム」の資料を200円で販売していました。 
 多くの写真、図版が掲載されていて、文章で紹介出来る部分は限られていますので、興味のある方は、斑鳩文化財センターに問い合わせていただけたら幸いです。 

 荒木浩司氏の基調報告の後、大脇潔氏の基調講演「瓦から見た斑鳩五塔の歴史」が有りました。

 資料では、まず601年から710年年代に至るまでの斑鳩宮、斑鳩寺(若草伽藍)、法隆寺(西院伽藍)、法起寺、中宮寺、法輪寺の歴史を表にまとめておられます。

 それを文章に置き換えて紹介させてもらうと下記のようになります。 

斑鳩宮 

601年 造営開始 
605年 竣工
622年 太子没
640年頃 小仏堂の存在
643年 太子一族滅ぶ


斑鳩寺(若草伽藍)地上式心礎 

600年代 金堂 
607年 薬師像銘 
620年頃 塔? 
630年頃 講堂? 
670年 焼失 


法隆寺(西院伽藍)地下式心礎 

670年代 金堂?塔? 
679年 食封停止
680年代 造営中断 
700年代 塔・中門 
711年 塔塑像・中門仁王像 


法起寺 地上式心礎 

610年代 前身仏堂? 
638年 金堂 
685年 塔を構える 
706年 塔露盤 


中宮寺 地下式心礎 

610年代 金堂? 
620年代 塔? 


法輪寺 地下式心礎 

640年代 前身仏堂? 
670年代 金堂この頃造営? 
680年代 塔この頃造営開始? 
700年代 塔この頃完成 


 次に斑鳩五塔の存続期間を表にまとめておられますが、それを文章に置き換えて紹介させてもらいます。

斑鳩宮(若草伽藍)三重塔?
620年代建立 
670年焼失 


法隆寺 五重塔 

670年代後半建立 
現在に至る 


法起寺 三重塔 

685年 塔を構える 
706年 塔露盤 
現在に至る


中宮寺 三重塔? 

630年代 建立 
1101年 塔修理 
1164年 塔内仏像修理 
1227年 中宮寺上棟までは存続


法輪寺 三重塔

690年代 建立 
1944年 焼失
1975年 再建 
現在に至る