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リーフレット表
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リーフレット裏(部分)
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銅造阿弥陀如来及両脇侍像(特別展図録より)
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台座背面の銘文(特別展図録より)

 橘寺を出て川原のバス停から、かめバスで向かったのは飛鳥資料館です。 
 こちらでは11月27日(日)まで会期中無休で上記タイトルの秋期特別展が開催されています。 

 古墳関係の貴重な出土品の展示も有り、リーフレット裏面に記載された期間限定の特別展示もあるようですが、私が一番、興味を持ったのは法隆寺献納宝物の一つで重文に指定されている銅造阿弥陀如来及両脇侍像でした。 

 図録によると、この仏像は法隆寺献納宝物四十八体仏の一つで、その特徴から白鳳仏と考えられ、脇侍の正面頭飾りは、左脇侍が観音菩薩の標識である化仏、右脇侍が勢至菩薩を示す水瓶であることから、中尊が阿弥陀仏であることが分かり、明確に判明する事例としては、わが国最古の阿弥陀仏像とされるそうです。
 また、台座背面には「山田殿像」の銘文を刻むことから、蘇我倉山田石川麻呂の邸宅の念持仏とみなされたり、そこに造営された山田寺との関連を説く考えが出されたりしているそうです。 

 10月10日の「山田寺の復原回廊に感動」に書かせてもらいましたが、「大和寺集記」の山田寺金堂の記事の半丈六中尊の前の「茶院」が私が推測するように「阿弥陀」の誤写だとすれば、康平七年(1064)には山田寺の金堂には阿弥陀半丈六(約2、4m)中尊と、その脇侍の金と銀の三尺(約90cm)立像が安置されていた事になり、今回、展示されている像との関連が気になります。