【柴又の概要】東京都葛飾区の地名であり、京成電鉄金町線の柴又駅附近である。昔は題経寺(柴又帝釈天)の門前町として広く知られていた。「男はつらいよ」の舞台になってからは、さらに有名になった。下町の住宅街だが、周辺には農業用地が多く、浄水場などもある。帝釈天付近は、環境省によって「日本の音風景100選」に選ばれている。
【柴又の景観】帝釈天の参道は、有名な草だんごを初めとして、江戸から伝わる食べ物の店が連なっている。柴又帝釈天は古色蒼然とした寺院で、すばらしい彫刻ギャラリーがある。山本亭は1500坪の和洋折衷の建物で、古いものと新しいものが混在している。寅さん記念館は、主人公だけでなく、彼に関わったマドンナたちの服装も展示されている。矢切の渡しは、東京23区で唯一残っている渡し船で、寅さんも何度も乗っている。
【寅さんの物語】30年の間に、48もの喜劇作品が製作され、これは現在のところ最長の映画シリーズである。故郷を愛しているにも関わらず、あちこちを放浪し、失恋を繰り返すフーテンの寅次郎の、軽妙で面白いストーリーが、美しい日本の自然と文化を貫いて展開される。渥美清は1968年に初めて寅さんを演じ、1996年に亡くなるまで演じ続けた。これは、世界で放映された、同一の俳優が主人公を演じた映画シリーズの中で、最も長いものである。
| タイトル:「駅前で」 場所:柴又駅前 撮影のポイント:寅さんの写真の多くは正面から撮られているが、寅さんの顔は誰もが知っていて再現する必要はないので、あえて像のすぐ前にしゃがんで見上げる姿勢で撮影し、彼の心の中の迷いと失望を強調した。 使用フィルタ:Lo-fi+彩度+左右のぼかし(青空と銅像のコントラストを強調した。フレームの装飾効果。) |
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| タイトル:「全財産」 場所:寅さん記念館内 撮影のポイント:これは記念館内でしか見られない「財産公開」である。できるだけ被写体に近づき、テーマと関係のない要素をすべて画面の外に排除した。撮影スタジオのような撮影効果になった。 使用フィルタ:Hefe+彩度(革かばんの質感を強調した。フレームの装飾効果。) |
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| タイトル:「沸き立つ」 場所:柴又帝釈天内 撮影のポイント:祭りの場面は往々にして人物が多く、事物が雑然として、楽しい気分を表現するのを妨げる。楽隊の後ろ姿が画面の半分を占めることによって、場面に立体感が生まれ、映画のシーンのような効果を上げている。 使用フィルタ:Sutro+彩度(外側の建築物などを暗くし、中心になる人物の楽しそうな様子を際立たせる。) |
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| タイトル:「夕陽の下で」 場所:帝釈天の参道 撮影のポイント:iPhoneを頭の上に挙げ、レンズで街を行く人々を俯瞰するように捉えた。逆光によって、人の頭が金色に縁取られ、店の看板に立体感が生まれるなどの効果が生まれ、見る者にその場に行きたいような衝動を与える。) 使用フィルタ:Lo-fi+彩度-フレーム(斜めの太陽光線が影を作る効果を強調する。フレームを除去して情報量を増加する。) |
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