食べても食べても飽きない日本の洋食 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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私は日本に行くと、日本の洋食を味わうという絶好の機会を決して逃しません。洋食とは西洋料理のことです。この日本の洋食は、日本人が独自に研究して発展させてきたメニューの数々で、西洋料理本来の要素を残してはいますが、食感は西洋料理よりやや繊細で柔らかい味わいで、それが日本の洋食の魅力となっています。

日本の洋食の起源は、明治時代に西洋人が始めたレストランにあります。レストランで仕事をした日本のコックたちが後に自分で開業し、この斬新なメニューを日本国内に伝えていったのでした。当時は物資が不足していたので、西洋料理のすべての材料を整えることができず、替わりのもので代用し、さらに日本人の口に合う味に変え、こうして改良した味から独特の日本の洋食の風味が生まれました。日本の洋食の最も代表的なメニューは、オムレツ、オムライス、コロッケ、カレーライス、ハンバーグ、トンカツなどです。

そのうち最も人気があるのは、オムライスだと思います。炒めたご飯を柔らかい薄焼き卵で包んだもので、視覚的にも味覚的にもたいへん魅力的です。ご飯と卵を大きく取ってケチャップと一緒に口に入れれば、あ~、この絶妙な味には大人も子供も抵抗することができません。洋食の第二位は、カレーライスだと思います。激辛のタイカレーや香辛料の味が重いインドカレーに比べて、柔らかい味にちょっと甘味の加わった濃厚な日本のカレーは、誰にでも好まれる味です。カレーライスは日本の国民食になっており、小学生の給食のメニューにも登場します。そのまま食べてもおいしいし、カレーの上にトンカツやエビフライを載せたり、あるいはクレープ、温泉卵、チーズなどを組み合わせたりして食べても、また別の幸せな味が生まれます。あるカレーライス専門店では、この夏に期間限定の「冷やしカレー」を発売しました。これは、実に斬新な発想だと思います。

最後に、私がすごくはまっているハンバーグについてお話ししましょう。正式な西洋料理で、牛や豚や鶏のステーキを注文すると、目の前に大きな肉の塊が出されて、食べる前からおなかがいっぱいになってしまいます。でももしひき肉と玉ねぎを一緒にして、調味料を加えてパン粉も入れて練り合わせ、楕円形にしてフライパンで焼いたものなら、食べた時の食感は柔らかくてジューシーで、肉の臭みも少なくなります。そして、これにご飯を組み合わせて食べます。そう、パンではなくてご飯です。この日本風のハンバーグは、絶対にご飯を組み合わせるのがふさわしいのです。面白いでしょう?

日本の洋食を食べたい場合は、上野の「精養軒」、銀座の「煉瓦亭」、日本橋の「たいめいけん」などの百年続く洋食の老舗に行くことをお薦めします。おいしい食事を楽しむと共に、明治時代の気分も味わってくださいね。(哈日杏子執筆、撮影)













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