渋谷の新しい小山登美夫ギャラリー | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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渋谷は以前から流行の発信地として知られているが、今再び「8/ART GALLERY/Tomio
Koyama
Gallery」の誕生により「アートの殿堂」として脚光を浴びようとしている。小山登美夫さんは東京藝術大学を卒業した後、日本のアーティストの実力を世界に伝えたいと考え、小山登美夫ギャラリーをオープン。当初のころは海外のアートフェアに積極的に参加し、さらに「現代アートビジネス」「この絵、いくら?」などの著書もある。「8/」のある渋谷ヒカリエの前身は東急文化会館である。文化の伝播を主旨として、日本の優秀な文化を伝え続けようとした東急文化会館の在り方は、まさに小山さんの目標と一致するものと言えるだろう。

ギャラリーのフロアは8つの部分に分かれ、数字で表現されている。「01/COURT」は約170平方メートルの開放的な広場で、各種デザインやアート作品の展示および映画の放映などが行われる。「02/CUBE1,2,3」は2週間ごとに展覧会が入れ替わり、様々なアート作品を鑑賞するだけでなく、最も新鮮かつ全面的なアートの情報に触れることができる。「03/ART
GALLERY」は小山登美夫ギャラリーがディレクションする新しいタイプのギャラリーで、現代美術だけでなく、独特の目線で近代美術、工芸、古美術などのすばらしい作品を展示していく。「04/d47
MUSEUM」は日本の都道府県をテーマとしたミュージアムで、各テーブルの上に各地の誇る芸術品を並べている。「05/d47 design travel
store」は日本各地の工芸品や特産物を集めたショップで、ギャラリーやCOURTのイベントとも連動している。「06/d47
SHOKUDOU」はD&DEPARTMENTが運営するカフェレストランで、渋谷の街を鑑賞しながら47都道府県からの様々なおいしいものを味わうことができる。「07/Creative
Lounge MOV」はメンバー制のワークスペースで、クリエイティブな人々が集まって渋谷らしい作品を作り、世界に向けて発信する。

4月23日には「8/」のオープニングが行われ、外は雨が降っていたが、会場内は人で溢れ、オープニングパーティというよりはアートレクチャーという雰囲気だった。4月26日からはダミアン・ハーストの「New
Spot
Prints」展がオープニングエキシビションとして行われる。国際的に実力を認められたアーティストの代表作の一つで、「インタラクション(相互作用)」をテーマとし、白のキャンバスにカラフルな色のスポットを配置した作品である。この他、「02」では小山登美夫ディレクションの「透明な混沌/Crystal
Chaos」展を見ることができる。今後この場所が、湧き続けるアートの泉となり、渋谷の無限の可能性を引き出していくことだろう。

所在地 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F 営業時間 11:00~20:00 電話 03-6534-1493















8/03/ART GALLERY http://www.hikarie.jp/8/03_artgallery/  小山登美夫ギャラリー http://www.tomiokoyamagallery.com/(日・英)