面白い移動販売車 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・





」と呼びかける焼芋屋と赤提灯を下げた焼鳥屋だろう。最近見かけるようになったものとしては、メロンパンの移動販売車がある。だがおいしくて便利な食べ物や飲み物の移動販売車はこれだけではない。特に東から西まで面積が広い高知県は、一人で好きな場所に行って販売場所を選ぶことができる移動販売車にとって最も適した場所と言えるだろう。種類も様々で、中にはちょっとびっくりするような販売車もある。一体どんな販売車に出会うことができるのか、期待する気持ちが湧いてくる。

「ピッツェリア リベルタ」の車内には、何と本格的なピザ窯が備えられている。窯に火を入れると、温度は450度まで上がり、注文が来ると一枚一枚その場で焼き上げる。材料は精選したイタリアの小麦粉、水、そして生イーストである。県内各地で焼きたてのピザを食べてほしいと、夜須町出身の29歳の店主、清遠政栄さんはわざわざ東京まで行って修行を積んだ。2010年4月に移動販売を開始。最も人気があるトマト、バジル、モッツァレラチーズのマルゲリータの他に、毎日県産野菜を使ったピザを3種類用意する。田舎に行くと、車のステップに坐っておしゃべりをするおばあちゃんも多いそうだ。


高知県の個性的な移動販売車の先駆者の一つが、2009年5月に活動を開始した「リールグーテ」である。たこ焼きと50種類のクレープを売る2台の車がスーパーの入口や各種イベント会場に登場する。クレープが珍しがられる地域もあり、週末は車の前に長い列ができ、嬉しそうに何個も買っていく人もよく見かける。


この他の販売車には、カフェ、ハンバーガー、ドーナツなど様々のものがある。2009年には県内に数台だった移動販売車も、現在は15台に増えた。店の前に停めると場所代を取られることもあるので、利益を得るのはなかなか簡単ではない。しかし普通の店だと来店する顧客の数は多かったり少なかったりだが、移動販売車だといつでも人の多いところに移動できるのが魅力の一つだそうだ。心引かれるいい香りが漂う車で、その場で作ったおいしいものを味わうことができ、冬は温かいもの、夏は冷たいものを売る移動販売車。おなかがちょっとすいた時に、販売車の誘惑に打ち勝つのは難しい。屋台文化は東南アジアや中国にはかなわないが、衛生に対する要求が高い日本では、新しい移動販売車の市場ニーズが今後ますます高まるに違いない。














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