ベストセラー「中国嫁日記」 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東京に暮らす中国人が見た、リアルタイムのこの国のすべて・・・






2010年の秋、ある中国関連のブログが日本のサイトに登場した。このブログは中国旅行案内でもなく、日中関係を分析したものでもなく、日常生活をユーモアと軽いタッチで描いた四コマ漫画で、しばしば更新されている。タイトルは「中国嫁日記」で、漫画に描かれた物語は、どれも作者の実体験である。70年代生まれのゲームデザイナー、井上純一さんが中国の瀋陽から80年代生まれの妻、月(ゆえ)さんを迎えて以来、文化と年齢の違いのために二人の間にはたくさんの笑い話が生まれた。例えば月さんは味噌汁に、多くの日本人が絶対食べない香菜を入れ、相撲の取り組みで日本人ならすぐに忘れてしまうような細部を非常に興味深く話すなど、毎日の生活には面白さが尽きない。これらの漫画はネット上であっという間に大人気になり、井上さんと月さんの物語は、中国が好きだが中国を理解できなかった日本人たちを夢中にさせた。2011年8月に漫画は書籍として出版され、たちまちアマゾンの販売ランキングのトップに躍り出た。

井上さんによると、最初は妻が反対すると思って、密かに漫画をサイトに掲載していたそうだ。だが妻はすぐにこのことを知って、夫の創作を応援するようになった。漫画には、文化の差から生まれた楽しい笑いもあるが、多くは文化の差を乗り越えた夫婦相互の信頼と思いやりを描いている。特に、海南島の三亜へのハネムーンと昨年の大震災を体験して、夫婦の信頼と絆はますます深まったという。日本人読者のコメントにはこのように書かれたものもあった。「寝る時は手をつなぎ、毎朝起きたら抱きしめ、夫が忙しい時は休むように勧める……。井上さんと月さんの生活の中のこうしたすてきなエピソードは、今の日本でいくつの家庭に残っているでしょうか?笑った後、彼らの誠実な愛に深く感動しました!」

今年の3月に、「中国嫁日記」の単行本の第二巻が発売された。第一巻の販売成績が非常によかったので、第二巻は多くの書店で主力商品となり、入り口付近に置かれたり、平積みになったりしている。井上さんは記者の取材に対して、こう述べている。「日本で生活する外国人で、最も多いのは中国人です。私のように中国人と結婚した日本人もとても多いのです。もっと多くの日本人が私の漫画を通じて中国人を理解し、日中両国の国民が親近感を持ってくれることを願っています。」














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