「ONE PIECE」の原画を展示 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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日本の最も代表的な漫画作品は何だろう?「代表的」というのは客観的な指標のない主観的な判断によるものだから、一人一人が異なった答を持っているかもしれない。しかし漫画産業は、日本の出版業の半分を握る支柱的存在である。その産業としての歴史の中で販売数が最も多い漫画と言えば、どの作品になるだろうか?「ドラえもん」?「NARUTO-ナルト-」?「名探偵コナン」?どれも不正解である。

日本の数十年にわたる漫画の歴史にあって、販売数が最も多かった作品は、1997年に始まり、莫大な数の読者を引き連れて偉大な航路を開拓してきた「ONE
PIECE」である。人口1.27億の日本で、尾田栄一郎さんのこの作品は2億6千万冊も販売された。「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の日本での初版発行部数は290万部で、日本の百年の出版史上で第6位となったが、トップ5はそれぞれ「ONE
PIECE」の63巻、61巻、60巻、59巻および57巻だったのだ。このうち昨年の8月に発売された第63巻は、初版発行部数380万部という出版界の神話を作り出した。


現在「ONE
PIECE」は漫画の世界を飛び出し、日本社会全体が注目する話題となっている。例えば、2010年12月から、漫画の中のキャラクター「チョッパー」がマーティン・ルーサー・キングに代わって、大阪市の一部の高校で「差別反対」を教える代表的なイメージとなった。また、東日本大震災後、避難所の100名以上の子どもたちが集まって「ONE
PIECE」を嬉しそうに読む姿は、多くの人に深い印象を与えた。


国民的漫画になった「ONE
PIECE」について、3月20日から東京の六本木にある森美術館で三ヶ月にわたる展覧会が行われる。展覧会の名称は「尾田栄一郎監修 ONE
PIECE展 ~原画×映像×体感のワンピース」である。会場では、「ONE
PIECE」の15年の歴史における原画が展示され、スペシャルムービーの上映もある。また、体験型のインタラクティブアートも展示され、32種類もの様々な記念グッズが販売される。チケットは年齢によって異なり、最高でも2000円である。展覧会の会期は、中国のゴールデンウィーク(五一黄金週)をはさんでおり、6月17日に閉幕する。














尾田栄一郎監修「ONE PIECE展」 http://onepiece-ten.com/