仕事の価値 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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みなさんは今のお給料に満足していますか?自分が仕事に対して費やしている気苦労や労力は、受け取る金額と比例しているでしょうか?厚生労働省の調査によれば、日本で高収入を得ている職業のトップランキングは、パイロット、大学教授、医者、記者、大学助教授、弁護士、会計士、歯医者……だそうです。上位三者の年収は一千万円を遙かに超え、毎月の給料は66万円~96万円になります。

では、サラリーマンの平均月収はどのぐらいでしょうか?資料によれば、日本の国家公務員と地方公務員の平均年収は600万円強で、民間の中小企業の一般的サラリーマンの平均年収400万円強よりも多く、日本のサラリーマンの生活はたいへんそうです。もちろん政治家やスポーツ選手、芸能人などになれば、収入が億単位になるのも難しくありません。もし幸運にも総理大臣になれたら、平均年収は4千万円以上で、ひょんなことからある銀行の頭取になった場合は、年収が5千万円と、総理大臣より多くなるとのことで、実にうらやましいことですね。


面白いことに、日本では多くの人が立派な仕事とは思っていないコンビニで働く、32歳正社員の平均年収が約600万円と、普通のサラリーマンよりずっと高いのだそうで、驚かされます。一方、華麗でかっこいいと思われている美容師やネイルアーティストの仕事ですが、日本の2008年の統計によれば、美容師の平均年収は286万円で、平均月収は23万円です。男性美容師は女性よりいくらか高いそうですが、美容師という肩書きで生活するのはあまり楽ではなさそうです。一般のサービス業でアルバイトをすると、時給は900円から始まります。こうして一つ一つ計算してみると、同じように8時間を費やしているのに、なぜ自分が得られる収入は他人よりも低いのだろうなどと思うのも自然なことです。待遇の話になると、多くの人が心理的バランスを失うのも理解できます。


よく考えてみると、仕事の価値とはどこにあるのでしょうか?自分の好きな仕事をしながら、優雅な生活を送ることができたら、どんなにすばらしいことでしょう。残念なことに、物事は思い通りにはいかないもので、しかも現在人の忍耐力と人間関係での対応力は昔の人よりはるかに劣っているので、一つの仕事が長続きせず、すぐにあきらめてしまう性格が就職生活の障害となってしまいます。私は毎日一生懸命キーボードをたたいて文章を書いており、それはウエイトレスがレストランで料理を運んだり、教授が授業をしたり、弁護士が法廷で弁論を行うのと同じように真剣ですが、得られる結果はまったく異なります。仕事は何でも価値を持っていますが、それぞれの職業の基準を統一することは不可能です。たとえ高収入のグループに入る機会がなかったとしても、少なくとも自分の仕事の水準を高品質なものに維持できれば、その仕事に対して胸を張ることができるのではないでしょうか?(哈日杏子執筆、撮影)














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