日本最大の旅行会社JTBが先ごろ発表したデータによれば、年末年始(12月23日~1月3日)に日本国内を旅行する人数は、のべ約3000万人で、昨年の同時期よりやや増加するそうだ。世界最大のオンライン旅行クチコミサイトで、世界の40万以上のホテル情報と9万以上の観光地情報を持つTripAdvisorは、日本旅行をする外国人旅行ファンのためにすばらしい交流プラットフォームを提供している。ここでは旅行ファンたちの真実の声を聞くことができ、泊まりたいホテルのランキングや、世界各地の劣悪なホテルのランキングなど、コミュニティの中で自由に語り合って、知りたい情報を得ることができる。
TripAdvisorは今年の4月27日に、「外国人に人気の日本の観光スポット トップ20」を発表した。第1位の輝いたのは、広島県の「宮島(厳島神社)」だった。神社の大鳥居が海面にそびえ立ち、山の緑が神殿に映え、目に入るものすべてが澄み切って美しい。クチコミでは「息をのむほど美しい」と評価されている。広島県の「広島平和記念資料館」と長野県の「松本城」がそれぞれ2位と3位になった。第4位は千葉県の「東京ディズニーシー」である。子どもたちを笑顔にさせるこのテーマパークがランキングに挙がったのは、当然と言えるだろう。一方、第7位に長野県の「地獄谷野猿公苑」が、第18位に京都府の「嵐山モンキーパークいわたやま」が入っている。観光客の好みは往々にして風向計の役目を果たすので、これらは新しい旅行ブームの方向を示しているのかもしれない。ランキングに入った20ヶ所の観光地のうち、寺院や神社などの歴史や伝統を持つ場所が12ヶ所あり、このことから、文化的資源を中心として、文化的な旅行とレジャー旅行が互いに融合して発展している様子が感じられる。
また、TripAdvisorの調査によれば、 「外国人に人気の日本の観光スポット」のうち、東京地区でランクインしたものはわずか4ヶ所だが、2008年には10ヶ所も入っていた(築地市場、ポケモンセンター、六本木ヒルズ、東京ディズニーランド、浅草寺など)。東日本大震災の影響を受けて、関東や東北に行く観光客が減少しているのだろう。自然の災害が旅行産業に及ぼす衝撃は大きいが、苦難の後にはきっと明るい未来があるに違いない。
|