光と影のパートナー

「テニス」というスポーツの世界でパートナーとしての価値を追求する一人の男性がいる。プロテニスプレーヤーのクルム伊達公子選手をはじめ、WTA世界ランキング上位に君臨するプロ選手のヒッティングパートナー兼コーチも務める彼は、一つの黄色いボールを追いかけるが如く一途に照らす陽の光りがよく似合う、堀大器（ほりたいき）さんだ。日本で開催される国際大会に出場する海外選手は必ず練習相手に彼を指名することも少なくない。2011年度、世界ランキング１位のWozniacki Caroline(DEN)選手は彼の技術を高く評価し2年連続ヒッティングを依頼している。現在プロのツアーコーチ、スポーツ用品SRIXONのモデル、テニスイベントの講師、立教大学のテクニカルコーチなど広いジャンルで活動中。 8歳でテニスを始め、10歳の時に初めて出場した県大会で初優勝を果す。スポーツ推薦枠の特待生で強豪校に入学し大学まで約束されていた学生時代であったが、決められたレールの上を歩くことに釈然としない思いを抱き、弱冠17歳で単身渡米。不屈の精神でテニスはもちろん語学にも正面から向き合った。“Don’t give up!”これは堀さんが日頃から大切にしている言葉だ。 そして今、テニスは生涯のパートナーとなった。18歳の時から自ら現役選手の傍らコーチ業をスタートし、1対1の向き合ったコーチングを心がけた。そんな堀さんを影で常に理解し心身ともに陰で支えてくれているのは、単身渡米した頃に出会い、今も大きな信頼を置く、愛する奥さんの存在だ。「彼女は、もっと大きくなれる自分を心から信じてくれている」と語る。そんなパートナーの存在が、想像も絶するほどの生命力を堀さんの魂に息づかせる。選手との絆を一番大切にしている背景には、そんな奥さんの存在がある。光と影を交互に照らしながら、明日も最良のパートナーになるための旅は続く。

写真提供：堀大器、ダンロップスポーツ 堀大器公式ブログ　http://www.tennis-navi.jp/blog/taiki_hori/ 　SRIXON TENNIS OFFICIAL WEBSITE　http://www.srixon-tennis.com/