横浜・みなとみらいのショートフィルム専門の映画館「ブリリア」では、三年に一度開催される日本を代表する現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ」に合わせて、9月1日から30日までアートプログラム作品を上映する。ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011でも上映された、木村タカヒロさんの作品、「MEAT」も今回の特集で上映される。 「MEAT」は、「肉」をテーマとして作り上げた高度なアートアニメーションである。特に、東欧アニメの好きなファンにお薦めしたい作品だ。「肉」の物語が描くのは、肉で構成されている人間は、肉を愛でながら、肉を叩き、肉を蹴り、引きちぎり、焼き、食らい、最後には肉を排泄するという内容だ。肉は脳。肉は涙。逃げる肉。踊る肉。悶える肉。肉は生きている。奴らは死んだ。希望行きのバスは逆戻り。永久連鎖の肉物語である。 このメールマガジンでもご紹介したことがある木村タカヒロさんは、フジテレビの人気番組「ザ・ベストハウス123」のオープニングアニメーションも制作している。アニメの世界に入ってから、「KIMSNAKE」というサイトを運営し、Flash動画ファンの間でたいへん有名である。木村さんは1965年生まれ。セツ・モードセミナーを卒業後、1990年から人の顔をテーマとした作品を創作し、独特で豊かなアート観を展開している。1999年からは顔面コラージュの制作を開始し、その芸術活動の範囲をさらに広げている。シアターギャラリーでは、9月1日から15日まで木村さんの作品展が行われる。 アートプログラムで同時に上映される作品は、「NEXT FLOOR」「ソープ・ストーリー」「720Degrees」「灯花」「カンバセーション・ピース」「MEAT」の6つである。上映時間は、9月1日(木)から9月30日(金)までの11:50~12:50 / 14:30~15:30 / 17:10~18:10で、9月18日と25日(日)の17:10~18:10の回には他の作品が上映される。毎週火曜休館。チケットは大人1000円。劇場所在地:横浜市西区みなとみらい5-3-1-2F。アートに興味がある人や、短編映画の好きな人は、是非この機会を見逃さないように。 |
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