太陽エネルギーと風力発電 | 「週刊・東京流行通訊」公式ブログ

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東日本大震災以後、福島の原子力発電所の破損と放射能漏れの問題は深刻な結果をもたらし、原子力発電システムに大きく依存していた日本では、長期的な電力不足に陥っている。原子力に代わる安全な新エネルギーを見つけることが、現在日本では解決が急がれる大きな問題となっている。8月26日の参議院本会議で、「再生可能エネルギー特別措置法案」が可決し、今後の焦点は太陽エネルギーと風力発電という二つの新エネルギーに集まることになった。


太陽エネルギーと風力発電は、ほとんど汚染がなく、枯渇することのない再生可能でクリーンなエネルギーである。だが現在のところ、この二つの発電システムの導入と使用状況は決して楽観できるものではない。家庭用の太陽エネルギー発電機の導入率は5%で、風力発電機はわずか1.3%であり、自然条件の影響を受けるため、この二つに頼るだけでは必要な電力の供給を完全にまかなうことはできない。メンテナンスや設置場所の問題、高額な初期投資費用なども、導入率に直接影響を与える。それでも、63.1%もの人々が、将来太陽エネルギーを利用することを考えているという。


先ごろJFEエンジニアリング株式会社が、タワー集光型太陽光発電システムの開発に成功した。太陽追尾式ミラーのタワー型太陽エネルギー発電機は、20メートルの高さのタワーに設置された二次集光機能付き多接合型太陽電池セルを用いて発電する。30基の太陽追尾式ミラーを使った実験によって、集光倍率が700倍に達することが証明され、従来の太陽エネルギー発電システムの2倍以上の発電効率が期待されており、セルの単位面積当たりでは1400倍となる。集光時に高温になる太陽電池セルを水冷技術で冷却し、冷却水から熱回収する。冷却水は循環利用できるので、水が少ない地域でも設置可能である。2013年には実用化される予定だ。


風力発電は設置場所の制約が大きいため、大規模な風力発電所を建設今後の趨勢になるだろう。グリーンパワーインベストメント社では、青森県つがる市に総発電量12万6500キロワットの風力発電所を建設する計画をしている。牛潟町、木造出来島地区の畑地帯に55台の風車を設置する予定で、これは同社が設置する5つ目の風力発電所である。このほか、広い海を持つ島国という日本の特性を利用して、多くの大規模な洋上風力発電計画が次々に計画されている。洋上風力発電所は、陸上の風力発電所における騒音問題を解決すると共に、安定的な風力が得られ、生態圏への影響も少ないが、建設コストをいかに低減するかが解決しなければならない大きな問題となっている。 


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